巨匠マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説を映画化した『沈黙-サイレンス-』が2017年1月21日(土)より公開される。この度、本作の主演を務めるアンドリュー・ガーフィールドの姿を映し出す場面写真が解禁された。
本作でガーフィールドが演じるのは、ポルトガル人の若き宣教師ロドリゴだ。舞台は、17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧下の日本。ロドリゴは、日本に渡った師・フェレイラ(リーアム・ニーソン)が棄教したとされる報せを聞き、真実を確かめるために同僚のガルペ(アダム・ドライバー)と共に日本を目指し、長旅の中継地であるマカオで出会った日本人キチジロー(窪塚洋介)に導かれ、日本・長崎へとたどり着く。無事に到着したのもつかの間、彼らは、苛烈な切支丹弾圧を行う長崎奉行の目を逃れ、敬虔な信者であるモキチ(塚本晋也)らが暮らすトモギ村に匿われることになる。
画像は、ガルペと共に潜伏を続けていたロドリゴが、つかの間の休息を求め隠れ家から外に出た姿をとらえたもの。降り注ぐ陽光によって浮かびあがるその顔には、手入れされていない髪に無精ヒゲが伸び盛っている。だが、ロドリゴの表情には、輝ける未来を信じる信念が宿り、その瞳は輝きに満ちている。どんな苦難にも耐える信念を胸に秘めたロドリゴだが、この先には過酷な試練が待ち受けていることになる...。
2007年、ロバート・レッドフォード監督作品『大いなる陰謀』で映画デビューを飾ったガーフィールドは、テリー・ギリアム監督『Dr. パルナサスの鏡』(09)、デヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』(10)などで着実にキャリアを重ねてきた。そして、彼の名を一躍世界に知らしめたのは、主人公・ピーター・パーカーを演じた『アメイジング・スパイダーマン』2作(12,14)だ。その後も、リーマンショック後のアメリカに生きる労働者を演じた『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(14)など、個性的な演技を披露してきた。また、日本を舞台にした主演最新作『Hacksaw Ridge(原題)』(メル・ギブソン監督、11月4日全米公開)では、敬虔なクリスチャンであることから武器を放棄した救護兵を体当たりで熱演。批評家の評価も高く、本作との2作品で、賞レースへのノミネートが確実視されている。
世界的な巨匠マーティン・スコセッシの演出によって、アンドリュー・ガーフィールドが更なる輝きを放つ。肉体面だけではなく、精神的な表現が必要となる難役に挑んだ若き俳優にオスカーは微笑むことになるのか。レベルアップしたその演技に期待は高まるばかりだ。
映画『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)全国ロードショー
■映画『沈黙-サイレンス-』公式サイト
chinmoku.jp
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