今年4月にラスベガスのホテル前で女性に対して暴行したとして罪に問われていた元モトリー・クルーのフロントマン、ヴィンス・ニール。10月19日に判決が下され有罪となったが、罰金に保護観察、カウンセリングの受診という極めて軽い刑が科されたのだ。


この事件は今年4月7日にガンス・アンド・ローゼズのショウを見るためにラスベガスを訪れたヴィンス・ニールが、アリア・カジノホテルの前で、女性の髪の毛を掴み地面に叩きつけたとされるもの。報道では、女性がサインを求めて来た際に激昂したと伝えられた。また、この直前まで一緒にランチをとっていたニコラス・ケイジに静止される姿がネット上に流出し話題を呼んでいた。

この事件を継続的に追ってきたゴシップメディア『TMZ』が伝えるところによると、暴力の度合いに関してヴィンス・ニール側は「押しのけただけ」と主張し、7月には無罪を訴える嘆願書を提出。加害者と被害者の主張がまとまらず9月の裁判は約1ヶ月延期となっていた。今回の判決では、1000ドル(約10万4000円)の罰金や、非公式の執行猶予(期間6ヶ月)、衝動的に暴行を働いてしまった事についてのカウンセリングを受けることなどを条件に、服役刑を回避。実質ヴィンス側の弁護団の主張が認められた形となった。暴行を受けた被害者の女性は現在も約1500万円の賠償金を求めているが、来年の1月に再度判決が下される予定だ。

過去にも数々の逮捕歴のあるヴィンス・ニール。最も有名な1984年の飲酒運転での交通事故では、同乗していたハノイ・ロックスの黄金期のドラマー、ラズルことニコラス・ディングレーが死亡した。その後も飲酒運転や、暴行事件などで度々逮捕されいる常習犯だが、11月からはモトリー・クルー解散後初となるソロでのツアーが予定されるなど、ミュージシャンのキャリアは現在も継続中である。





■参照リンク
http://www.tmz.com/

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