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「外枠を作ってくれたのが西野亮廣さんで、中身を作ってくれたのが又吉直樹さん」 最強の布陣で挑んだ空前のヒットを飛ばす歴史本の作者・房野史典って何者?

2016/11/04 18:30 投稿

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「歴史」と聞いただけでパッと顔が明るくなる人も、「むむむ」と拒否反応を示す人もいるかもしれない。
どちらかというと、これまで縁遠かった後者を中心に、今じわじわとヒットを飛ばしている本が、『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』だ。

9月8日に発売以来、「1万部売れれば大ヒット」と言われる歴史カテゴリーの中、Amazonランキングでも長らく1位をキープし、すでに2万部を突破。ヒットの要因は、例えば、足利義政(八代将軍)を「あ~もう将軍やめたいなあ...。そろそろバトンタッチしたいな...」という何ともくだけた口調で描いてみせたり、真田の時代については「ヨーロッパのどこの国より、世界で一番、日本が鉄砲を持っていたらしいんだよ。技術大国日本。佃製作所」など、かの高視聴率ドラマ『下町ロケット』を引き合いに出してうまく説明してみせたりと、これまでの歴史本からは想像もつかない形で、現代人に寄り添って紐解いたことにほかならない。著者は、お笑いコンビ・ブロードキャスト‼の房野史典氏。芸人という枠を大きく超えて羽ばたいている彼に直撃した。


――ものすごく詳しく、そしてわかりやすい著書ですが、大学などで歴史の勉強はされたんですか?

あ、経済学部なんで勉強するタイミングもなく...。小学校くらいから歴史がただただ好きだったんですけど。

――好きこそものの上手なれで、大成したんですね。

最初は2010年か2011年あたりだったと思うんですけど、好きだからという理由だけで、ライブをやることにしてしゃべったんです。ライブをやった阿佐ヶ谷ロフトさんのご厚意で、雑誌『歴史人』さんにつないでいただいて、どんどん輪が広がって、さらに先生を呼んでやることになったんです。なら、次はひとりでしゃべってみようとなって、後輩のLLRの伊藤(智博)に聞き手になってもらい、本に書いてあるようなことをしゃべりました。歴史上の人物と僕たちの違いは、生きるか死ぬかのギリギリがあるということだけで...、それはかなり大きいんですけど...、でも考えもやっていることも共通するところがあったので、「こういうことがあったんだよ」という核を、物語としてしゃべりたいなと思ったんです。

――その後、しゃべりから書く方面にいったんですか?

そうです。これまでブログなんかもやったことがなかったし、何も書いたことはなかったんです。試しに趣味程度でFacebookにアップしていて、その後、「幻冬舎plus」さんでアップされることになったんです。

――商業的なことは、やや見据えて書いていました?

(笑)。いやあ、Facebookのときは何かになればいいと思って書いてはいましたけど...。ある意味、芸人という仕事とは別のライフワークみたいなものとして、楽しみができたと思っていました。文字にしたとき、皆がちょっと求めてくれるといううれしさはありましたね。


――今、ちょっとした波は感じていますか?

めっちゃうれしいです。ただ、ピンとはきていないです。というのも、ここまですっごくスピードが速かったんです。Facebookで一発目を書いたのが2月末で、それから半年で本になったので。

――そう思うと、ものすごい量を書きましたね。

書きましたねえ。書いていたときは、楽しくてしょうがなかったのでまったく苦痛ではなくて。途中まで僕、スマホで書いていたんです。1エピソードを書くのに大体1日くらいでした。何もない日は喫茶店に入って、ずっとスマホをいじって3~4時間くらい書いて、その後に家に帰ってゆっくりした後に、またとりかかって、深夜に終わっていた感覚です。

――出版するにあたり、思い出深い出来事は何でしたか?

又吉(直樹)さんに、「お前、気づいてへん思うけど、文章うまいから」と言われたことですかね。酔っぱらっていたから向こうは覚えていないかもしれないけど、僕はめっちゃうれしかったです。

――それはうれしいですねえ。又吉さんには、できあがったものを見せたんですか?

本になるという企画の時点で、又吉さんにお見せしようと思っていて、飲みに行かせていただいて渡しました。パーッと見られましたけど、とにかく緊張しました。一杯目を頼む前から「うん」と受け取って読み始めて、読み終わって「うん、おもろい」と言われたんです。まじでうれしかったです。「文章うまいから」というのは、何回か飲んだ後に言われたんです。さらに「これ、売れると思うわ」と太鼓判も押してくれて。内容に関しても、出だしのところで「もっとよくなるように」とアドバイスももらったので、そのようにしています。

――「おわりに」では、西野亮廣さんのお名前も入っていますね。

そもそも、僕と同期の放送作家の山口トンボちゃんが、「房野は解釈したり、かみ砕く能力がある」と言ってくれていたんです。その上で、西野さんが「房野がやっているのは面白いことでも、残るものがなかなかなくない?絶対文字化したほうが残るから」と言われて、「Facebookにあげてみたら?」とアドバイスをもらって書いたのがきっかけなんです。外枠を全部作ってくれたのが西野さんで、中身を作ってくれたのが又吉さんなんです。

――最強の布陣じゃないですか。

本当に(笑)。今もそうなんですけど、西野さんは「こうやったら世の中に広がる」とか、世の中への伝える作業が天才的にすごいんです。西野さんがつぶやいたり、ブログに載せてくれた効果で、Amazonの(同ジャンルの)ランキングがガガガガガッて上がるんですよ。嫌われているけど(笑)、さすがだと思いました。西野さんって人の心をつかんでいるんですよね。

――最後にネット好きなAol読者に、メッセージをお願いいたします。

『超現代語訳 戦国時代』は、細かい歴史の知識というよりも、話の流れをざっくりと頭に入れることができるような、物語の核を書いています。ちょっとした歴史上の小ネタも挟んでいるので、例えば、初めて知るようなことに関しては、飲み屋とかでちょっとしゃべれるのにいい話題になるかもしれません。ぜひ、ぜひ手に取ってください。

「笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代」価格:1,300円+税 幻冬舎より発売中

■参照リンク
http://www.gentosha.co.jp/book/



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