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すっかり浸透した感のあるクラウドファンディングサービス<Kickstarter>。しかし、出資を募っている真っ最中にアイデアを丸々パクられ、さらに一足早く商品化・販売されてしまう製品も少なくないようだ。

イスラエル在住の起業家Yekutiel Shermanさんは近年の自撮りブームに注目し、数年かけて従来の"自撮り棒"に代わる商品を開発。2015年12月に、自撮り棒付きスマートフォンケース「Stikbox」のプロトタイプを完成させた。

https://www.youtube.com/watch?v=KOO4T0shaaY



この「Stikbox」は、スマホケースの背面に階段状の折りたたみ式自撮り棒が収納されているデザイン。彼は商品化に向けて4万ドル(約418万円)の資金を募るべく、<Kickstarter>でキャンペーンを開始する。ところが、2016年の1月にキャンペーンを開始してからわずか7日後に、中国のネットショップで類似品が販売されていた......。

実は、様々な中国企業が彼のアイデアを盗用したうえ、記録的な速さで類似品を大量生産し、本家よりも低価格で販売していたのだ。

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しかも、オリジナルの「Stikbox」の47.41ドル(約4,962円)に対し、これらの類似品は安いもので8.18ドル(約856円)+送料という、神をも恐れぬ激安っぷり。おかげでYekutielさんは、

「値段は数倍だけど、類似品より優れているのかは疑問だ」
「詐欺プロジェクト」
「他の会社は気にせず自分の商品をさっさと商品化しろ」

などと出資者から不満をぶつけられ、誹謗中傷も相次いだという。それでも最終的に<Kickstarter>でのキャンペーンは目標金額を達成して無事に終了させ、激安品が流通してはいたものの、彼のオリジナル製品も2016年8~9月には発送段階に至っているようだ。

今では彼も「自撮り棒付きスマホケースが他にもある中で、唯一これだけが模倣された。つまり、このプロダクトは模倣する価値があったということだ」と冗談交じりに語っており、もはやポジティブに捉えるしかない様子。たしかに<Kickstarter>は画期的なアイデアが詰まった斬新な製品の宝庫だが、コピーされるリスクを回避するためには、あの"インスパイヤ大国"には注意が必要だろう。

■参照リンク
http://www.odditycentral.com/



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RSS情報:http://news.aol.jp/2016/11/03/kickstarter/