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東出昌大&池松壮亮が『デスノート』10年ぶりの新作に出演した胸の内を語る 「ブチやぶってやる、という心意気を持って現場に挑んだ」

2016/10/28 21:30 投稿

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映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、シリーズの正統なる続編として生み出された『デスノート Light up the NEW world』がいよいよ公開される。キラやL、個性豊かな天才たちによるノンストップの頭脳戦が観る者の心をつかんできた「デスノート」シリーズ新作へ、メインキャストとして参戦するのが、東出昌大池松壮亮だ。映画、ドラマ、CMなど数々のメディアに出演し今最も注目されている2人の俳優は、どんな思いで大作『デスノート』と対峙したのか? 話をうかがった。


--原作コミックや前作の映画『デスノート』をご覧になった世代だと思うのですが、全く新しい『デスノート』に出演されることが決まったとき、率直にどう思われましたか?

東出:『デスノート』の続編が作られると聞いたとき、「マジか、何があるんだろう?」と思いましたね。だって、もう完結しているじゃないですか。
お話は、10年前から『デスノート』を作っている佐藤貴博プロデューサーからいただきました。ファンがすごく多い作品ですが、佐藤プロデューサーも根っからデスノートを愛しているので、その情熱とともにできれば、と思いました。
台本を読むとオリジナル脚本で話も違いますし、「これはやる意味がある、ぜひやりたい!」という思いで現場に行きました。

池松:もう、本当にびっくりしましたね。それが自分のところに回ってくるということにもびっくりしました。あまりにも予想していなかったというか...。
結局、今回の作品を作ろうとした方たちが、全部に決着をつけようとしていたのだと思います。それはきっと、新しいポスターにもありますが、"全て終わらせる"ということです。佐藤プロデューサーが『デスノート』を担当し、未だに戦いが続いている。佐藤さんはリスキーなことも重々承知な上で、もう一回、「あの時の自分にケンカを売る」ということをされていたのだと思うのです。そこに誘ってもらえたのが、すごく嬉しかったですし、そういうリスキーな場所が大好きなので、「ありがたく引き受けます」という思いでした。

--衝撃の展開が続き、かなり惹き込まれるストーリーだと思うのですが、脚本を読まれた時にどう思われましたか?

東出:お話の前に完成する前の台本をいただきましたが、コミック原作者の大場つぐみさんからアイディアを頂き、そこからどんどん改訂されていきました。池松くんも言ったように、ファンの人たちも騒ぐように、リスキーではあるけれど、それを上回るものになるだろうと思いつつ、「ブチやぶってやる!」、「ドえらいものを作ってやる!」という心意気を持って、現場に挑みました。


--設定がしっかりしているキャラクターですが、どのように役作りしていったのでしょうか?

東出:僕が演じる三島のキャラクターは、始めは、「実は上司を殴って、デスノート対策本部に左遷された...という設定だけど、本当は夜神総一郎(月の父親で警察庁の刑事)の計画で...」といったいろいろな設定をいただいていました。それらは、最終的には書かれていないのですが、人間性があるような、そういう点は生かしました。今回は、オリジナルのキャラクターということで、役作りについては、膨らませられるだけ膨らませられるので。
僕は『デスノート』のいちファンで、もし僕が作品に携わらなかったとしても、「これだけは裏切ってほしくない」と思うのは、もともとの世界観なんですよね。「『デスノート』ルールを厳守する」、「ルールをしっかり頭の中に叩き込んでデスノートオタクの役をやる」というところは裏切らず、かつ結果的に頭の中にルールを叩き込んで、自分の演技に上手く利用できれば、と役作りに入りました。

池松:台本が出来上がってきたとき、わりとフラットに「どうにでもして」という設計図だったんですね。もちろん、東出さんが言ったように、僕にもヒントはありましたが、3人(東出、池松、菅田将暉)ともフラットに書かれていました。佐藤監督と初めて会ったときも、「本当にゼロからどうしようか」というところから始まりました。こういう、ゼロから始まる戦いを10年ぶりくらいにやったので面白かったですね。面白いし、ちょっと動揺するんです。あまりにも原作ものに慣れていて、「1をどうするか」しか考えたことなかったので。
だから、普段やらない作業をたくさんしましたし、普段考えないことをたくさん考えました。そうしないと『デスノート』が成立しない気がして。
つまり、10年ぶりに『デスノート』の世界を借りて、男3人がいた、というだけでは、『デスノート』として成り立たない気がしたんですね。死神にも対抗するキャラクターがちゃんと存在しないと、『デスノート』ではなくなるし、『デスノート』でなくてもよくなるな、と。それぞれが、各キャラクターにいろいろ足していったというか...、普段やらないような「キャラクターにしないといけない作業」をたくさんしました。


--東出さんと池松さん、お二人ご一緒のシーンが多いですが、お互いの演技で「こうきたか!」など驚いたシーンはありますか?

池松:それは常にありますよ。東出さんは、その"場"をすごく大事にしているタイプの俳優なので、常に「こうきたか」という感じでしたね。

東出:台本にト書きが少ないなど、池松くんが言ったように、キャラクターの設計図が現場に任されている部分があったので、逆にプロデューサーや監督に「あ、こういうお芝居になるんだ」と驚かれることはありました。池松くんが演じる竜崎は、世界的名探偵でLの後継者という非現実的なキャラクターなのに、存在感がしっかりあるので、「さすがだな」と思いました。

--「ノートに名前を書かれた人間は死ぬ」ということは絵空事ですが、現実でも身勝手な犯罪は起きています。そういう現実とリンクしているということを、みなさんが共通意識として持っていましたか?

東出:ありました。「これは戦争の話、人類の話だね」という話はたくさんしました。

池松:"『デスノート』は何か?"といえば、"戦争"ですからね。ノートになったというだけで。やっぱり、10年前は、2016年の今の思考でタイムリーに観たわけではないのでわからないですが、『デスノート』を映画化することに対して、もっと前向きだったし、プラスの挑戦だった気がします。それは、その時代に余裕があったのか、なんなのかはわからないですが...。でも、10年の時を経て、戦争やテロが起こっている中で、「『デスノート』を作る意味をもう一度考えましょう」という思いは、作品に関わった人たちも僕らも、共通で持つことができた気がしました。


--公開に向けてどんなお気持ちですか?

池松:久しぶりにこういうデカいことをやって。怖いですが、ものすごくワクワクしています。

東出:僕は、ドえらいものにはなったと思っています。『デスノート』は、逆転に次ぐ逆転のストーリーが面白い作品ですが、それを全部知っている僕が観ても映画として面白かったので。試写が終わってマネージャーさんとの帰り道で「あのシーンはどういうことだっけ?」という話をしていたのですが、その時に「あ、これは成功しているんじゃないかな」と思いました。僕が中学生だった時、『デスノート』で「あれって何だっけ」と推理しながら得意になっていたりしたんです。それがやっぱり面白いし魅力だし、『デスノート』だと思うんです。そういう点では、皆さんからのいろんなプラスの期待を裏切って、もっとプラスに持っていく力がある作品になったと思います。

--池松さんは『デスノート』の作品を最初に観たとき、いかがでしたか?

池松:ワクワクしたのは覚えています。何より、なにかムーブメントが起こっていました。僕は当時田舎にいましたが、それでも風を感じましたね。「なにか事件が起こっている」という。今回も事件になるとは思います。事件の先はわからないですけど。「10年後の『デスノート』をやります」というだけで事件性がありますからね(笑)。

--中学生のときに観ていた作品に自分が出演するというのは、やっぱり大きかったですか?

池松:いやぁ...。なんでしょう。東出さん、何か大人として言うことはないですか?

東出:(笑)。ないんだよなぁ。菅田くんは、「ある」と言っていたんですよ。「読んでいた漫画に携われるっていうのは...」と言っていたんですけど。僕も読んでいたし、たしかにファンだったけど、僕はあまりそこに感慨はないんですよね。

池松:まぁ、想像していなかったですよね。10年後、自分が『デスノート』をやっているなんて。

東出:うん。想像はしていなかったですよね(笑)。ただ、原作ものが今多い中で、少女漫画原作の『アオハライド』をやったときも、『クローズ』をやったときもそうだったのですが、原作ファンのファン心理は絶対汲みたいと思うんです。『アオハライド』はもともと詳しくなかったので、「ファンはどこにキュンキュンするのか?」とか考えたり。『デスノート』はもとからファンだったので「絶対崩したくない」「これは多分ファンと志を共にしているな」という部分があります。だから、そこは全然裏切っていないつもりですね。


『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より公開


©大場つぐみ・小畑健/集英社 ©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

■『デスノート Light up the NEW world』公式サイト
www.deathnote2016.com

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