四肢の麻痺した男性が、脳とつながったロボットアームの新技術を用いて触覚を取り戻すことに成功し、話題を呼んでいる。


12年前、交通事故で両手両足の感覚と動きを失ったというネイサン・コープランドさん(30)。今回、米ピッツバーグ大学医療センターの研究者たちが、コープランドさんの脳のどの部位が手の感覚を引き起こすかを特定し、その領域に微小電極を埋め込んだところ、彼は次第に、近くのコンピュータに接続されているロボットアームを通じて、触れる感覚を感じられるようになったという。

米紙『The Washington Post』によると、コープランドさんは、「ほぼ全ての指の感覚があります。電気的な感覚の時もあれば、圧力を感じる時もありますが、大抵の場合、ほとんどの指がはっきりと分かります」と話している。

また、米メディア『The Verge』が報じたところによると、研究チームの今後の課題の1つは、患者に取り付けられるロボットアームシステムを設計することとのこと。さらなる技術の発展に期待が高まるところだ。



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