オーストリア在住の若い女性が、彼女が幼少の頃に撮影された何百枚という恥ずかしい写真をFacebookから削除を要求したものの、拒まれたとして両親を提訴し、法廷闘争を繰り広げている。
18歳の女性は、両親が500枚以上ものスナップ写真を彼女の同意なしにソーシャルメディアで友人たちにシェアしたことで、彼女の人生は生き地獄になったと怒り心頭だ。娘の再三の懇願にもかかわらず、彼女の両親は写真を削除することを拒否しているという。
「彼らは恥知らずで見境がなく、私がトイレに座っている写真であろうと、ベッドに裸で横になっている写真であろうとお構いなしなのです」と、この訴訟を起こした女性は匿名でオーストリアのニュースサイト「The Local」のインタビューに応じている。「人生のすべての節目が写真に収められ、公表されているのです」
彼女はこう続けている。「両親が真剣に取り合ってくれないので精神的に参っています」
おそらく両親もようやく真剣に受け止めてくれるだろう。彼女は両親を訴えるために、オーストリアで有名な弁護士、マイケル・ラミ氏を雇ったのだ。なお、「The Local」では両親の氏名も明かされていない。同メディアの記事によると、この女性の父親は自分が写真を撮影したので、自分の楽しみのために写真をシェアする権利を彼が持っていると考えているという。
ラミ氏は、14日にはニュースサイト「Vocativ」の取材には応じなかったが、「The Local」に対しては、写真が女性のプライバシーを侵害していることを立証できれば、彼の依頼人の両親は敗訴するだろうと述べている。こういった類の裁判は、オーストリアでは初となり、同意なく子供の写真をソーシャルメディアに投稿しているこの国の親たちにとっての判例となるだろう。
この裁判は11月に次の手続きがとられる予定となっている。
■参照リンク
http://www.aol.com/
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