KENZOが展開しているフレグランス「KENZO World」のキャンペーンフィルムが公開され、その刺激的でインパクトある映像が大きな反響を呼んでいる。
https://youtu.be/ABz2m0olmPg
映像を手がけたのは、『マルコヴィッチの穴』(99)、『her』(13)の映画監督、スパイク・ジョーンズ。出演しているのは女優のマーガレット・クォーリーだ。緑の鮮やかなドレス姿のクォーリーが、ダンスホール・サウンドに連動しながら野性的な踊りを披露している。
人気プロデューサーDiploの秘蔵っ子として知られる気鋭のアーティストApe Drumsの楽曲の複雑なリズムを体全体で表現するようなダイナミックな動きにすっかり目を奪われる。しかしやはり衝撃的なのは、冒頭のリズムに呼応するように目まぐるしく顔が崩れて行くクォーリーによる「ヘン顔」の数々だ。ドレス姿で劇場から出てくるセレブリティというイメージとはかけ離れた動きに圧倒される。
ダンスの振り付けを担当したのはライアン・ヘフィントン。代表作といえるSiaのミュージックビデオなどでも世界的に知られているが、フィルム全編を通して展開されている直感的な振付けは彼独特のスタイルといえるだろう。
スパイク・ジョーンズの映像作品といえばファット・ボーイ・スリムの「Praise You」やケミカル・ブラザーズの「Elektrobank」、アーケイド・ファイアの「Afterlife」など、サウンドと動きの連動を巧みに利用した作品が多いが、今回の「KENZO World」の映像、最強の振り付けと共に展開される緻密でワイルドな動きが融合した究極の作品に仕上がっている。
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