リオ・オリンピックの期間中、日本人アスリートと家族の絆といった報道を度々目にすることがあったが、イギリスでもある金メダリストと祖母との物語がメディアを賑わしている。
オランダを2-0で破り、英国に史上初の女子ホッケー団体での金メダルをもたらしたイギリスのサム・クエック。彼女の95歳の祖母は、オリンピック期間中に脳卒中で緊急入院していたのだ。
地元のウィラルに着いて真っ先に直行したのは、おばあちゃんの入院しているマンチェスターの病院。
祖母のドリー・ヒギンズさんは、孫のオリンピック決勝での勝利の5日前、脳卒中で入院した。競技に影響することを心配した妹のマキシンさんらサムの家族たちは、リオにいるサムにおばあちゃんの病状をオリンピックでの決勝ゲームが終わるまで敢えて伝えないことを決めていたという。
メダルを獲得し勝利もつかの間、祖母の入院を知った彼女。帰国後、真っ先に病院に駆け付けたサムは「おばあちゃんには『金メダリストとして帰ってくるわ』と約束したの、こうして彼女にメダルを見せることができて本当に嬉しい」と再会を喜んだ。
驚きなのは、おばあちゃんは決勝当日、孫のために近所のパブで家族と共に応援に参加したこと。マキシンさんは「私たち家族は、決勝の日におばあちゃんを応援に参加させることと、サムが金メダルを取るという、両方が実現出来て胸がいっぱいで何ともいえない気持ちになりました。皆んな彼女の勝利を疑うことはなかったし、彼女たちホッケーチームは、信念と精神的な強さを持っていました」と、家族全員で戦った決勝戦を振り返った。
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