放送中の人気ドラマ『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(テレビ朝日)。剛力彩芽演じる主人公・くるみは、総理大臣を「食」によって支える女性シェフとして活躍しているが、そんな「女性シェフ」が活躍するドラマと言えば、1995年に放送された大ヒットドラマ『王様のレストラン』(フジテレビ)だ。
『グ・ラ・メ!』で女性シェフが活躍するのが、いわゆる"永田町界隈"なのに対し、『王様のレストラン』で山口智子演じる女性シェフ・しずかが活躍するのは、斜陽の名門と化している感のある元人気フランス料理店「ベル・エキップ」。しずかはパリに住んでいた頃に名店に「客」として足しげく通ってその味覚を鍛え、料理人としては素人同然であったにもかかわらず、徐々にその才能を開花させ、"本物のシェフ"へと成長していくことになる。その成長を実現させたのは、かつて「伝説のギャルソン」と呼ばれていた男・千石(松本幸四郎)だ。
「ベル・エキップ」初代オーナーに仕えていたギャルソンの千石は、給食センターで働いていたところ、同店の若き新オーナー・禄郎(筒井道隆)に呼び戻されることで現場復帰。しかし、店はかつての栄光が微塵も感じられぬほどに凋落しており、建て直しを模索することになった千石の目にとまったのが、しずかだ。千石は、彼女の才能をすぐさま見出すと、あえて厳しい言葉を浴びせて無理難題を要求したり、逆に暖かい言葉をかけたりしながら教育し、才能を開花させる名アシストぶりを見せた。
ヒロインの成長を促すキーパーソンで言えば、『グ・ラ・メ!』の場合、俳優・滝藤賢一が演じている総理大臣秘書官で、ありながら元有名シェフの古賀が果たしそうな気配だ。彼の場合も、『王様のレストラン』における千石と同様に、いち早くヒロイン・くるみの才能に気づき、才能を知るがゆえのものと思われる厳しい言葉を、容赦なく彼女に浴びせ続けている"クセ者"だ。
21年前に放送された『王様のレストラン』では山口、そして現在放送中の『グ・ラ・メ!』では剛力。いずれの作品においても、女性シェフを演じているのは時代の「顔」とも言える女優だ。彼女たちはもとより、やはり活躍を演出する"クセのある中年男"にも注目したいところである。
https://youtu.be/hYOSYPvdLkk
■『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』公式サイト(テレビ朝日)
www.tv-asahi.co.jp/gurame/
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