アメリカのとあるレストランが1周年記念の企画としてぶちあげた「100パウンド(約重さ45キロ)の超巨大バーガー試食イベント」。当初スタッフたちのジョークではじめた企画だが、徐々に全員が食を巡る貧困問題などを真剣に考える機会に変貌していった。
https://www.youtube.com/watch?v=S1zBFBWXY54
この超巨大バーガーを作ったのは、アメリカ・メイン州ヤーマスのレストラン、Dirigo's Public House。オープン1周年を記念して「何か面白いことがしたい」と考えていたオーナーやスタッフたちが冗談半分で出した「メガバーガー」の企画が通ったという。
当然バンズも超巨大なものになるため自家製のパンを焼き、70パウンド(約31キロ)のビーフパティを調理、日曜日に1日かけて作ったハンバーガーはケチャップ、レタス、トマトなどが追加され、最終的にメガバーガーは100パウンド(45キロ)を超えた。
かくして完成した「巨大過ぎるバーガー」だが、当初は悪ふざけでパーティを盛り上げるつもりだったものの、巷に溢れるホームレスなどの問題などを真剣に考え自分たちがやっていることが不適切であると感じ始める。ただ彼らは自粛するといった手段ではなく、あえて地域のチャリティーイベントに発展させるというアイデアを思いついた。店の1周年イベントに絡めてチケットを販売、その売上は近隣のグッド・シェパード・フードバンクに寄付するというものだ。
店の共同経営者ベン・グラントは、「みんな楽しんでくれたし、巨大バーガーも最高だったけど、近隣のストリートにいる人達を見渡すと、こういう過剰な食べ物を使った行為が不適切かもという思いもあった」。もう一人の経営者、ケイ・グラントも「店にとってはとてもエキサイティングな1周年となったし、同時に大量の食べ物を前に、食事に出かけれなかったり贅沢できない人たちもいるということも考えた」とコメント。
イベントで振る舞われた巨大バーガー企画のチケットの売れ行きも上々で、かなりの寄付金を集めたようで、この成功を期に店は毎年の恒例企画にすることも検討しているという。
■参照リンク
http://www.wcsh6.com/
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