7月4日は米国の独立記念日。この日は盛大な花火で合衆国の"誕生日"を祝うのが慣習となっている。一体なぜ花火で祝うことになったのだろうか。
最初の独立記念日祝賀イベントが行われたのは、1777年7月4日。集まった人々はこの日も空を彩る美しい花火を見上げていた。
建国の父のひとりであるジョン・アダムスは、妻に宛てた手紙でこの独立記念日の祝賀イベントについて触れている。
「私はこの『独立記念日』が、何世代にもわたって盛大に祝福される日となることを信じている。大陸の端から端にいたるまでパレードやショー、ゲーム、様々な競技会でにぎわい、銃声や鐘の音が鳴り響き、花火や明かりを灯して壮大に祝われるべきなのだ。この先もずっと永遠に」。
その夜は鐘が打ち鳴らされ、13植民地を表す13の祝砲を撃つ間中、花火が空を彩った。
しかし同じ花火でも、仕掛けや華々しさでいうなら現代のものとは比較にならないだろう。今では花火だけに600万ドル(約6億2000万円)の費用をかけるところさえあるという。
アダムス氏も草葉の陰で誇らしく思っていることだろう。
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