リスクを負うことを恐れない女優、ニコール・キッドマン。最近では映画『ザ・ペーパーボーイ/The Paperboy』にて、共演者ザック・エフロンへの放尿シーンで話題を集めたばかりだ。
そして今度は、新作『グレース・オブ・モナコ/Grace of Monaco』でハリウッド女優からモナコの大公妃になったグレース・ケリーに扮している。
グレース・ケリーに扮したニコール
1929年に米ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれ、1982年9月に交通事故でこの世を去ったグレース。モナコのシャルレーヌ妃の夫アルベール2世の母親だ。
この映画は、(グレースのヒット映画『上流社会』のような)何不自由なく育った子供時代から、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の映画(『裏窓』『泥棒成金』『ダイヤルMを廻せ!』)でハリウッドスターとなった時代、そして52歳の若さで亡くなるまでヨーロッパのプリンセスとして君臨したという、グレースの波乱万丈の生涯を描いたものではない。
映画は1960年代を舞台に、税法をめぐって緊張関係にあった夫のモナコ・レーニエ3世とフランスのシャルル・ド・ゴール大統領に対する、グレースの関わりに焦点を当てているという。
悲劇的な死から30年が過ぎた今も、スタイルアイコンとして不動の人気を誇るグレース。1982年に亡くなった際には、数千ものモナコの人々が涙にくれたそうだ。
ハリウッドの美とスタイルの典型といわれたグレース
一見すると、あまり共通点がなさそうに思えるグレースとニコール。40代で何度も主役を張るほどの輝かしいキャリアと私生活を両立させるニコールに対し、1956年のレーニエ3世との結婚で女優を引退したグレース。グレースはその後、アルベール2世を含む3人の子供の母親となり、女優として復活するよりもさまざまな慈善活動に専念することを好んだという。
グレースとニコール: 似たようなスタイルを持つ2人だが、果たしてニコールはグレースを有名にした"特別な部分"を引き出すことはできるのだろうか
落ち着きのある物腰で称賛を集め、共にアカデミー主演女優賞(グレースは『喝采』、ニコールは『めぐりあう時間たち』)にも輝いた2人。品の良さと秘められた情熱でファンを魅了する点も同じだ。映画やドラマのデータベース<IMDb>では2014年公開予定とだけある『グレース・オブ・モナコ』。続報に期待しよう。
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