カタツムリを見て、頭の回転が早そうだと思う人はまずいないだろう。しかし実際、脳細胞はたった2つしかないとみられるものの、その2つを使って複雑な意思決定を行っていることが研究で明らかになった。
https://youtu.be/VSWikJAY4K4
脳細胞の1つが「お腹がすいているか」を確認している間、もう一方は「食べ物があったら」知らせるという役割を担っている。
総合科学のオープンアクセスジャーナルNature Communicationsに掲載された今回の研究は、カタツムリがレタスを探しているときの脳のはたらきを電極を使って測定したもので、ロボットの機能向上に応用できる可能性があるという。
主要研究者であるサセックス大学のジョージ・ケメネス教授によれば、私たちが複雑な行動決定をし、それを行動に移すとき、脳細胞の中で何が起きているのかはほとんど知られていないとのこと。この研究により、このカタツムリの脳内で行われている複雑な意思決定の実行について、たった2つのニューロンがどのようにして仕組みを構築しているのかが初めて明らかになった。一度下した決定にかかるエネルギー消費量の管理もしているという。
ケメネス教授は「将来的には、複雑な課題を実行するために必要最小限の最善の要素を使用するという原理に基づいた、ロボットの"脳"の設計に役立つでしょう」と語っている。
■参照リンク
http://www.mirror.co.uk/
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