少し前までは当たり前だった、仲間とテレビや大型スクリーンの前でサッカー観戦という光景。しかし、今や7割の男性が"一人"で観戦するらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=z_j2ZW4TxcA
今年5月の大会ではレアル・マドリードが優勝し、話題となったサッカーの大陸選手権「UEFA チャンピオンズリーグ」。1955年にスタートしてからずっと、この大会は観戦することで仲間と一緒の時間を過ごすことに貢献してきた。だが最近の調査では、7割が1人で観るように。そこでオランダの世界的ビールメーカー、ハイネケンは、仲間と一緒に観戦&応援で盛り上がる光景を取り戻そうと、ある挑戦を試みた。
それは東欧ブルガリアの首都ソフィアの広場に、高さ8メートル、幅12メートルもの巨大スクリーンを設置し、サッカー観戦しようというもの。だけどこれだけでは即、集客にはつながらない。そこでハイネケンは座席に、人ひとりが座るごとに椅子のセンサーが反応し、スクリーンのパネル1枚分が表示される仕掛けを導入した。つまり、パネル全部(80枚=80人)を埋める人が集まらないと、試合の模様は完全にスクリーンに表示されないというわけだ。
1人目の男性が座り、スクリーンのパネル1枚分が表示される。もちろんこれでは観戦できないので、男性は友達に電話をかけ、誘いだした。
誘われた人が次々と集まってくるが、"全画面表示"にはまだまだ足りない。皆、それぞれ友達に電話をしては、新たな友達を誘っていく。
再会に喜び、スクリーンが表示されるたびに早くも歓声をあげる人々。こうして無事に80枚すべてのパネルが表示され、集まった人々はハイネケンを飲みながら、ゴールやファインプレーに熱狂していた。
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