小幡文生による"絶対に読んではいけない漫画"「シマウマ」が禁断の実写映画化! 他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を用いて昇華させる"回収屋"の世界へ足を踏み入れるドラ(竜星涼)を主人公に、ショッキングな映像&物語が炸裂していく問題作だ! その公開を記念して、その回収屋の猛攻に遭ってしまう彩を演じた高橋メアリージュンを直撃! もうおなじみ、AOLニュース読者へのメッセージもありがたくちょうだいしたぞ!
――完成した映画が超ショッキングでしたが、原作を手にした時の最初の印象は?
一言で言うと、エグいですよね(笑)。もともとは知らなかったので、映画化するとうかがって読みましたが、率直にエグかったですね(笑)。女の子としては刺激的すぎた内容だったので、ページをめくることが本当に怖かったです。寝る前にうっかり読んじゃうと夢に出て来そうなくらい、ショッキングな内容でした。
――撮影現場の様子はいかがでしたか? とてもキツそうな気配が漂っていますが。
ドラ(竜星涼)が縛られ、わたしも縛られているシーンでは、殺伐というか、ものすごく現場の空気が張りつめていて静かなシーンでした。まるで寒いコンクリートの中にいるような寒い場所で、声も響いていて緊張感がほとばしっていました。でも彩を演じる上では入りやすかったですね。
――その彩は壮絶な目に遭いますが、どういう気持ちを軸に演じたのですか?
生まれた時から絶望というか、楽しいことがなかった女性なんです。わたしは両親や家族に恵まれていますが、彩は正反対で愛に触れたことがないのかなと考えました。なので、いつものように役柄を膨らますために妄想して、ノートに彩のことをまとめました(笑)。たとえば親とはどういう関係で育ったかとか、いろいろ妄想しましたね。
――具体的には???
本当にひどい妄想をしました(笑)。最初、親に捨てられた設定も考えていましたが、でもそれよりも血がつながっているお父さんに性的な虐待などをされている設定にしました。表現をする時に役柄のバックボーンがあると楽というか、ないと不安です。母親も彩のことをゴミみたいに扱うという、そういう情報を足しましたね。
――肉体的にもけっこうハードなシーンが少なくなかったですよね。
体力的に大変だったシーンは、ドラに頭をつかまれお風呂に突っ込まれるシーンです。特に段取りを決めなかったので、どれくらいまで突っ込まれるのかなとか、本当にちゃんと引き上げてくれるかなとか不安でした。竜星君も本当に一生懸命で、本当にドラになりきっていたから、顔を上げてくれないかもと恐怖を感じる瞬間もありましたね。
――今までのキャラクターに比べて、精神的にも追い込まれたのでは???
そうですね。今までは強い女性役が多かったので、ここまでやられることはなかったので、辛かったですし、やりかえせない悔しさもありましたね。でも、また今度いじめる側の役柄に立った時のためになるというか、やられてしまうほうの心情を理解しました。両方の気持ちを知っていると、演技の上でとてもいいような気がします。
――おなじみとなりました、すぐに回収屋のターゲットになってしまいそうなAOLニュースの読者に一言お願いいたします!
(笑)。でも今回、わたしSじゃないんですよね。どちらかというと日南響子さんがSなんですよね。だから、AOLの読者の皆さんは日南さん演じるキイヌにやられると思いますので、彩を演じているわたしになったつもりで観ると、楽しいと思います。たくさんいじめられるので、彩に感情移入すれば楽しいと思いますよ(笑)。
映画『シマウマ』は、大ヒット上映中!
ⓒ2015東映ビデオ
■参照リンク
映画『シマウマ』公式サイト
shimauma-movie.com
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