漫画など大衆文化の祭典、コミコン。多くの人が集まるイベントとしても有名なこの場所で、ある意味テーマに合った試みが行なわれた。
冒頭に出てくるのは、病院のベッドに横たわる子どもたちと「待っている」というメッセージ。それによると、1万5,000人もの子供たちが骨髄移植を待っているという。だけど白血病など骨髄移植が必要な血液のがん患者のうち70%は、家族などの血縁者に適合する人がいないのが現実。そのため、骨髄バンクから適合者を探すことになるわけで...。
そこで、骨髄移植が必要な患者と提供者(ドナー)のマッチングをサポートする米団体<Be The Match>は、多くの"スーパーヒーロー"が集まるニューヨーク・コミコンでドナー登録活動を展開。同団体の調査によると、アニメファンはそうでない人に比べて臓器や血液の提供者となったり、他人を助けようと行動する人が4倍も多いとか!
そして会場では「ヒーローになれる遺伝子を持っているか?」と銘打ったキャンペーンを展開。挑戦者はまず簡単なDNA検査を受け、それから骨髄移植のドナー登録をしたのだが、なんと4日間で500人近くの新規登録者を獲得できたという。
参加者からも「素晴らしい試みだと思う」と称賛されたこのキャンペーン。その後、実際に適合者となり、ドナー/ヒーローとなった人もいた。キャンペーンは今後も、全米各地のコミコンでも展開していくという。
骨髄バンクに登録することで、ヒーロー(助ける側)になる可能性が生まれる。その一方で、自分が骨髄移植の必要な病気を患った時に、その中から適合者が見つかれば助けられる側になる可能性もあるのだ。登録の条件に合わないなど、すべての人がドナーになれるわけではないけれど、興味を持った人は「骨髄バンク」などで検索してみてはいかがだろうか。
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