EXILEのNAOTOが本人役で主演するドラマ『ナイトヒーローNAOTO』(テレビ東京系)。EXILEのメンバーでありながら仮面のヒーロー「ソウルマン」として悪と戦うという、虚実入り混じったストーリーが話題になっている。
このドラマでヒロインのドSな女子高生・田之上栞を、業界注目の10代女優・黒島結菜が演じている。
栞は特撮ヒーローオタク。NAOTOが若者に暴行されるホームレスを助けようと仮面をかぶって割って入ったのを目撃。その動画をネットに上げ、正体がバレるのを恐れるNAOTOを半ば脅して、悪者を倒すヒーローとしての活動に引きずり込んだ。両親を亡くし叔父と2人暮らし。普段は普通の女子高生だが、悪の成敗に執念を燃やす役柄だ。
黒島が所属する事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。もともと音楽系プロダクションで奥田民生、YUKI、西野カナら多くのミュージシャンを擁するが、近年は橋本愛、土屋太鳳、二階堂ふみと若手実力派女優も相次ぎ輩出している。黒島は二階堂と同じ沖縄出身。地元の少女たちがモデルのフリーペーパー『沖縄美少女図鑑』で目にしたスタッフが出向き、スカウトした。
昨年、長澤まさみや能年玲奈らを継いで『カルピスウォーター』のCMキャラクターになり、映画にもヒロインを演じた『あしたになれば。』など6本に出演。大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)では高杉晋作の妻・雅役、『サムライせんせい』(テレビ朝日系)にレギュラー出演と、顔を知られるようになってきた。
ショートカットの美少女。かつ、先輩の二階堂らと同様、演技力も評価されている。NHK広島が制作した戦後70年ドラマ『一番電車が走った』では、原爆投下後の広島で街の希望となる路面電車の少女運転士という主役に抜擢。泥だらけになりながらの静かな演技が感動を呼んだ。
この3月にもスペシャルドラマ『さよならドビュッシー』(日本テレビ系)で、火事で全身やけどを負いながらピアニストを目指すヒロインを演じている。これまではシリアスな役が多かったが、『ナイトヒーローNAOTO』ではソウルマンになるのを尻込みするNAOTOを口八丁で焚き付けてほくそ笑み、「正義のためですから」と言いながらNAOTOに「楽しんじゃってるよね......」と呟かれたり、お茶目な姿を見せている。
ネットでは「かわいすぎてヤバイ」などと評判に。アイドル売りはしてなかった彼女のアイドル性が、演技のなかで図らずも現れた形だ。一方で、シリアスなシーンでは緊張感のある演技をしっかりと見せている。
オンエア中のブルボン『プチ』シリーズCMでは「ところで私は誰でしょう?」「私が誰かなんかどうでもいいんです」と引っ張りながら顔を映し、「黒島結菜じゃん」などと看板が出て知名度を高めた。秋にはドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)、映画『オケ老人!』とメインキャストで、相変わらず出演作は目白押し。演技力とヴィジュアル力を兼ね備えた女優として大ブレイクが期待される。
文・斉藤貴志
■参照リンク
黒島結菜 プロフィール
http://www.sma.co.jp/artist/profile/index/213
『ナイトヒーローNAOTO』公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/night_hero/
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