4月20日に放送されたTBS系列のドラマ『重版出来!』で、営業部員の小泉純演じる坂口健太郎の演技が話題を呼んでいる。


漫画雑誌『週刊バイブス』の新人編集者の活躍と成長を描いた本作。第1話から、黒木華演じる黒沢心の思わず「応援したくなる!」ような演技や、心の上司・五百旗頭(いおきべ)敬役のオダギリジョーのカッコよすぎる上司演技など、役者陣の演技が話題を呼んでいたが、第2話でフォーカスされた坂口健太郎にも大きな注目が集まっている。

今回坂口が演じたのは、望まない部署に配属され、3年間異動願いを出し続けているが未だに異動できない営業マンだ。仕事に熱意を持てず、営業先からもその存在感の薄さから、「ユーレイ」というあだ名までついてしまうほど。常に作家と向き合い、作品を作りあげていく編集部員の仕事の充実さを間近で見ると、他人と比べてしまい徐々に熱意が削がれていく・・・というリアルな役どころだ。仕事に熱意がないわけでもないが、他人からは熱意がなく写ってしまう。異動願いを出し続けるも、何がしたいかを具体的に言えるわけではない。ただじっと日常をやり過ごす小泉を、坂口は言葉数は少ないものの、表情ひとつ、姿勢ひとつ、目線ひとつで好演。

しかし後半は、心と一緒に仕事をするにつれ、彼女の熱意ある仕事ぶりに影響され徐々に自分の中で何かが変わっていく。本を一般の人に届ける営業の仕事の重大さに気づき、仕事の楽しみを自分で見つけ、自信をつけていくのだ。

彼の気持ちが爆発したのは、自分が担当する作品の重版が決まり、編集部に駆け込んで「重版決まりました!」と涙ながらに叫ぶシーンだけだが、それまでの「静」の演技を実に繊細な表情で演じ分けていく坂口。その等身大の演技に感情移入した人も多かったのか、最後の感情を爆発させるシーンでは、「泣いた」との声がネット上で続出した。

「本当に泣けた・・・」「演技、すごい良かった」「イイ話だった」「素晴らしい演技だった」「思いの他良かくてじわーってきた」「重版出来の坂口健太郎さん、初めて知りましたがとてもいい演技!」「坂口さん、ダメ演技さいっこうじゃないの」「自然な演技がすごく上手かった」「坂口くんはこういう演技の方が絶対イイ!!」「どーせイケメンだから押されてんだろ、とか思ってたけど、彼は絶対的に演技派だな」「見る目がかわった」「加瀬亮の演技の上手さに似ている!」など絶賛の声が相次いでいる。

個性派俳優・演技派俳優たちが名を連ねる本ドラマ、その中で大きな爪痕を残した坂口の今後の演技にも是非注目していきたい。



■参照リンク
『重版出来!』公式サイト(火曜よる10時からTBS系列にて放送)
www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/


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