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　岡田斗司夫のニコ生では言えない話　第4号　2012/10/1
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【奥義伝授】不幸の釣瓶打の「壮絶、シングルマザー」にも効く岡田式人生相談
【今週の書き起こし】セミナー「悩みのるつぼ」講座（前編）
【発売中】幻冬社『オタクの息子に悩んでます』
【速報】祝！ステマ成功？！ブロマガ『週刊購読ランキング』堂々一位獲得！
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◆【奥義伝授】不幸の釣瓶打ちの「壮絶、シングルマザー」にも効く岡田式人生相談
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いつも【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】をお楽しみ頂き、ありがとうございます。
先日、「オタクの息子に悩んでいます」が発売され、大好評。ご機嫌なのぞき見のミホコです。
朝日新聞に掲載される人生相談コーナー「悩みのるつぼ」には、身につまされる身近な悩みから、驚くほど悲惨で切迫した問題まで、様々な相談が寄せられます。
例えば、編集部が思わず「壮絶！シングルマザー」というタイトルをつけた、まるでドラマのように悲惨な人生を歩む女性からの相談。
読者全員が息をのんだであろうこの相談も、岡田の冷静な分析にかかれば、単純な問題に見えてきます。ここに、岡田式人生相談の奥義が隠されています。
その手際を、ハイライトでご紹介します。

僕、具体的にこの人の問題にマーカーで本当に色をつけて分解しました。
「私は27歳で、7歳の男の子がいるシングルマザーです。中絶する予定の前日に実家から逃げ」、これ、実は今回の悩みと関係ないんです。
「一人で子どもを産み育ててきました」。はい、偉いですね。これも関係ない。
「息子は元気で明るく、家事を手伝ってくれます。ただ勉強を見てあげられず、勉強嫌いになりました」。これも関係ない。
「昼夜働いています」。「子どもとずっと一緒にいることが怖いから」昼夜働いてる？母親業を逃げてるわけです。問題があるような気がするんですけども、でも、家事を手伝ってくれる息子に育ったんだから、実は問題がない。
で、「私がハイハイの時に両親が離婚、3歳の時に新しい母親が来て虐待され続けました」。自分が虐待された人間は、親になっても子どもを虐待するんじゃないかと思って怖くてしょうがない。これも実は今回のこの人が今悩むべき問題ではないから、もう外して大丈夫。
だから、最初にダーッとこの人が書いている、自分の問題だと思ってることは、実は本来今考えることではなくて、「私ってこんなにつらい人間なんです」ということを言ってる部分す。これはもうエンジンの作動音みたいなものです。「はい、悩みがあるんですね」という、（話の）まくらみたいなものでスルーすべきなんです。でも、あまりに重たいのでついつい聞いちゃうんです。でも、これは聞かなくてもいいので全部カット。
悲惨な人生、まだまだ続きますが中略（笑）。
こうやってみると、彼女の悩みというのは、実はほとんどが終わったこととか、関係ないこととか、今さらどうしようもないことでほとんど構成されてるんです。
じゃ、問題は何か。「子どもには父親は交通事故で死んだ、と言っています」。そう言ってるのでいいよと。
「いまは愛人のような形で生活を助けてくれる相手がいます」。それも問題かも分かんないけど、今はいいんです。
「マンションのローンをちゃんと払っておらず、あと3カ月で出ていかなければならなくなりました」。ちょっと待てよぉ！おまえ、ここだろう！ここ以外におまえ、何もないよ！！と。
この人、考える時に余分な荷物を積み過ぎてるんです。
この人に限らず人間の悩みの解決能力とか思考能力というのを、乗用車並みだとします。人によっては解決力があったり、行動力があったり、思考力が強かったりして、2000ccの大型車みたいな人もいれば、実行力がなかったり、グズグズ悩んだりして、バイクぐらいの人もいる。
だから、運べる荷物の重さは50キログラムから500キログラムまで差があると思うんですけども、この人、物を考える時に、2トンも3トンも物を載せてるんです。「もともと私はこうで、そしてこんなトラウマがあって、そしてこんな過去があって、こんなつらいことがあって」っていうふうに。その結果、行動が取れなくなってるだけなんです。
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◆【今週の書き起こし】セミナー「悩みのるつぼ」講座（前編）
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