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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「面白いSF映画」
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原題では『COLOSSUS』っていうんですけど。
翻訳された邦題では『地球爆破作戦』なんていう、ダメ映画っぽいタイトルになってます。
それを絶対に外部から敵に攻撃されないように、シャイアン山の奥に作ったシェルターに収めて、その蓋を閉じるシーンで映画が始まるんです。
とりあえず見渡す限りに機械が配置された地下施設の絵が映るんですけど。
その前を1人の白衣の人が歩きながらスイッチを順々に切っていくシーンなんですよ。普通はスイッチを付けてくシーンが映画の冒頭に来るものなんですけど、スイッチを切っていくんですね。
最後のスイッチを切り終わったら、あらゆるものの電気が切れていって、ドアが閉まっていって、明かりが消えていく。
コロッサスというスーパーコンピュータが、これからアメリカ軍や核ミサイルをすべて制御してくれるから、絶対防衛力を持ったんだって、安心するんです。
ところが、コロッサスを起動してみると、彼はいきなりガチャガチャガチャと通信を始め、何かを見つけたという報告をしてきた。
「私の他にもう1つ”システム”がある」と言うんです。
つまり、コロッサスというアメリカのシステムと、ガーディアンというロシアのシステム。この2つのコンピューターが地球の運命を担ったというシーンから始まるんですよ。
■生まれたばかりの2つの機械は瞬く間に人類の英知を凌駕する
しかたなく人間たちが両者の回線を繋ぐと、「1+1=2、1+2=3」とか「1x1=1、1x2=2」という、ものすごい簡単な数学のやりとりを始める。
「何やってるんだろう?」と思って見ていると、この数式は次第に高度なものになっていき、3時間もしない内に人類が知ってる数学を追い越しちゃうんですよ。
だから、危険を感じて、アメリカの大統領とロシアの書記長が同時に回線をストップするんですね。
すると、回線をストップした瞬間にコロッサスが、「なぜ回線をストップしたんだ? もう一度、回線を開くことを要求する」と言った。
アメリカの大統領が「ダメだ」と言ったら、彼は核ミサイルをいきなり発射して、アメリカのどこかの都市が消えちゃうんですね(笑)
こうやって「徐々に人類が巨大コンピュータに支配されてるという世界」を映画として描いた、すごく珍しい作品なんです。
だけど、この作品は”政治フィクションモノ”として、巨大なコンピュータのセットを組んで、ちゃんと絵として描いてる映画なんです。
すごく面白いですよ。
DVDは3000円ぐらいだと思います。まだAmazonで売ってますから、ぜひ見てみてください。
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