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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/12/17
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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マツダさん/非公開/漫画関係者/必ず解決!ズバっと
「アシスタント時代のトラウマを忘れたい」
【質問】
【質問】
“漫画関係で仕事をしています。
元々、嫌な出来事を忘れられない性格なのですが、漫画のアシスタント時代に働いていた先の漫画家の人とトラブルになり、それがトラウマになってしまって忘れられません。
楽しい気持ちでネームをきっていても、ふいにその記憶がよみがえり、辛くなって手が止まってしまいます。それでも描きますが、記憶と向き合いながらの作業なので消耗します。その人たちとは働いた当初は良かったのですが、仕事以外の生活時間をメールなどで逐一報告させる、好きな漫画を捨てさせるなど、だんだんとちょっと洗脳に近い?事をしてくるようになり、いまでもその時の怒鳴り声や言われたことが忘れられません。その人たちの絵を本屋で見るだけで足が震えてしまいます。でもネット社会で情報は嫌でも入ってくるし、今かかわっている仕事関係の人たちに迷惑をかけたくありません。どうしたら思い出さなくなるでしょうか。”
【回答】
<岡田>
こんな事ってあるんだ。
<山田>
でも漫画家に限らない話じゃないですか?
<岡田>
そうだね、パワハラってやつ。でも漫画家とアシスタントの関係って、結構こんな事あるの?
<山田>
もともとコミュ障だから漫画描くわけじゃないですか? だから就職もしてない人間が、結構若い頃にアシスタント雇うみたいな。そして、いきなり社長から始まっちゃうんですよ。人の使い方なんて分かるわけがないんですよ。しかもそこにプレッシャーとストレスで寝られないみたいな。悪条件が全部重なるんで、漫画家が1番ぶつけてしまうのがアシスタントになりがちなんですよね。
<岡田>
はいはい。
<山田>
しかも漫画家って、ネーム書いて、下書き書いて、指定して、それで編集者に怒られて、「終わらねえ、寝てねえ」みたいな感じになってる。その時にアシスタントが「ちぃーっす」ってやってきて、「先生まだすか?」みたいな感じで仕事待ってるんですよ。むかつくんすよ。「てめぇなあ、ネームも書かないで」って感じなっちゃう。
だからアシスタントは、それを全部汲んで、”病気みたいになってる可哀想な状況にある人間とたまたま一緒にいた”と思えば、許せる可能性はあるかな。まともじゃないんですよ。
<岡田>
でも、その時の記憶がすごくつらい。その漫画家がちょっと売れてたりするから、本屋行くと漫画が並んでて思い出しちゃう。
<山田>
むかつきますよね。そいつを心の中で殺しましょうよ。
<岡田>
心の中で殺す。そいつを殺す漫画を描く。
<山田>
そう。そして、そいつが消えていくのを待ちましょうよ(笑)。よくあるパターンなんですけど、「こんなストレスがあるから」ってアシスタントにぶつけるのはアシスタント側からしたら、冗談じゃないわけじゃないですか? だから、それは漫画家の義務として絶対やっちゃダメですよ。どんなに自分が大変でも――。
<岡田>
アシスタントにはあたってはいけない。
<山田>
「俺みたいな漫画家の手伝いをみんなよくしてくれるありがとう」
「君たちも漫画描きたいのにごめんね、これ書いてよ」
――という気持ちじゃないとアシスタントとは上手くやれないですよ。「俺たちチームだからさ、悪いね」みたいな感じ。そういう意識でやるとアシスタントが頑張ってる時に怠けられないんで、漫画家もやるんですよ。そうするとちゃんと終わるんですよ。アシスタントを道具みたいに扱ってしまうって事は、コミュ障だし、人間的な修練がないうちに仕事に入っちゃったんだろうなって。
<岡田>
じゃあ、この人の悩みである”漫画家のアシスタントを辞めたんだけども、いまだにその事を思い出して足が震えちゃう”の解決策は心の中でそいつらを殺せ?
<山田>
あともう1つ。心の中で彼らを殺すのは勿論OKなんですけど、そういうタイプの漫画家って、朝起きたらアシスタントが全員いない、原稿が進まない事って、よくあるじゃないですか。これは漫画家にとって結構なハードな返しですよ。その後、噂が一気にアシスタントのネットワークで「あの先生やばいらしいよ」って広がって、アシスタントが集まんなくなっちゃうんですよ。で、彼は地獄を見る。そのときは君の代わりに誰かが復讐をしてるから安心しなよ(笑)。
<岡田>
ははは(笑)。
<山田>
心配しなくて大丈夫。必ずそうなっていく。
<岡田>
こんなアシスタントの使い方したら、悪事はいずれ露見するみたいな。という事で、今回は俺の舎弟の玲司に答えてもらいました。
<山田>
うぃっす。
【まとめ】
心のなかでそいつを殺しましょう。そういう漫画家はいずれアシスタントがつかなくなり、地獄を見ると思います。今回は山田玲司さんに答えてもらいました。
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