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子どもについたウソのリカバー法
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おはよう! 岡田斗司夫です。

昨日のメルマガ、覚えてますか?

子どもに年齢についてウソついた母親からの

「どうすれば娘の信頼を傷つけずに本当のことが言えますか?」

という相談でした。

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●相談 娘に教えたウソの年齢

40代の母です。
今小3の長女が小さい頃、私の年齢を尋ねました。

年齢を教えても問題なかったのですが、きっと誰かにしゃべるだろう、私の知らないところで知られたくないと思い、千歳だよと、嘘の年齢を教えようと思いましたが、娘が成長して、それは嘘だとわかる頃のために、もう一つ「罠」をつけ、ママの年は1024歳だよと伝えたのです。

娘は、そんな年でこんなに若いのはすごいと感心していました。

 そして数年後、「ママ本当に1024歳なの?」と疑いだし、2年ほど前に嘘と喝破し、笑みを浮かべながら、「本当は、24歳でしょう」と言いました。

作戦大成功です。

誰かに「ママは24歳なの」としゃべっても、若く年を偽った話と思われるだけです。

 ところが、それから娘は頻繁に、「本当の年、知ってるもんね、24歳」とニヤニヤしたり、「パパは白髪ばかりなのにママは違うね」と、私と数歳違うだけで元々、白髪の夫について述べたり、「私を産んだのは18なら、一体いくつで結婚したの?」と聞きます。

軽い気持ちでついた嘘が自分を悩ませているのを感じます。

娘の中での私の年も着実に増え、私は今26歳。この偽りの年齢がばれるのも時間の問題で、その時娘がどう出るか……。

「ママは嘘をついていた」と、信頼に疵を与えるのが怖いのです。

穏便に真実を伝える方法はありませんか。

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今日はその回答編です。

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回答:岡田斗司夫

 小3の娘に自分の年齢をごまかしている。バレそうで怖い・・・

 思わず笑っちゃいそうになりました。

しかし周囲に聞き取り調査したら「私も同じ」というお母さんの多さにビックリ。子どもにウソ年齢を教えている母親はあんがい多いみたいですね。

 同様の人が多数いる、ということは「正直に子どもに言いなさい」という当たり前の助言はムダ。そんなことができるなら、みんなとっくにしてるはずですよね。

 なので、笑ったり軽く考えるのはやめて、まず分析します。

今回の相談で、あなたが不安なのは「娘との関係」です。ウソをカミングアウトすることで、関係が壊れたり薄れたりすることが心配。

 ならば、このウソをカミングアウトすることで、さらに娘との信頼関係が強くなればよい。そういう都合のいいシナリオが必要です。

 あなたが娘に欲しいのは「ウソへの理解と許し」ですね?
 では人は「どういう時に他者を理解し許す」のでしょうか?

 それは「第三者からかばう時」です。

 娘に面と向かって告白したら、許してもらえないかもしれない。そういう場合は,逆に娘を共犯者にして「どうすれば許してもらえるだろうか?」という相談の輪の中に入ってもらいましょう。

 娘に許しを請うのではなく、「どうすれば許してもらえるか?」を娘に相談するのです。

 この場合、「許してもらう相手」とはもちろん夫、娘にとっては父親です。

「パパに好かれたくて年齢をウソついてた。
バレたら嫌われると思って、あなたにもウソついてた。
でも、もうすぐバレそう。
あなたもパパも大好きだから、ママはパパと離婚したくない。
だからパパに謝らなきゃいけない。
だけど、勇気がでない。
いっしょに謝ってくれる?」

 これを娘に相談するのです。

 娘の中で「ママをパパの怒りから守る」という思考回路ができたら大成功。

 たぶん「ウソつかれた」という失望よりも、「家族三人で、問題を乗り切った」という達成感のほうが娘にとっては大きいと思います。

「パパにどう謝る?」という作戦会議の中で、あなたは娘に正直に「なぜ年齢をサバ読んだのか? なぜウソついたのか?」を語ってください。

 最愛の娘をもう一度だけ騙すんです。

 せめて「本当の思い」を伝えてあげてください。

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いかがでしたか?

子どもにどう言おう、という方向にばかり考えたら、発想には限界があります。

回答を考えるときは、ちゃんとその「風景」まで想像しましょう。

子どもに本当の話を伝えるとき、その場所は? 時間は?

そう考えると、発想の中になかった「夫=父親」の存在が見えてくるはずです。

では、その人を最大有効活用するとどうなる?

こう考えて回答を作ってみました。

じゃあ、また明日!

バイバイ!


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