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【健康の知識】花粉症向けの薬

2014/02/07 11:08 投稿

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 今回は前回で説明した3つの花粉症対策について、具体例を交えながら説明しようと思います。なお、前回で説明した対策とは以下のとおりです。

 1.抗原の侵入を防ぐ。(この場合では花粉)
 2.肥満細胞からヒスタミンが放出されることを妨害する。
 3.放出されたヒスタミン等の起炎物質の活動を抑制する。

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1.花粉の侵入を防ぐ
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 そもそもの原因となるのは花粉にある。なので花粉を取り込まないようにすれば花粉症になるはずがない。
 最もシンプルな解決策であり、実行しやすい花粉症対策と言えるでしょう。

 例としてはマスクが挙げられます。




 種類こそ多くなりましたが、マスク自体は一般的な製品で特別な使用方法があるわけでもないため、説明することはあまり多くありません。
 コストを重視する、効力を重視する、繰り返し使用できるものを選ぶ等、利用される方の都合に応じて選ぶと良いでしょう。
 アレルギーは遺伝的な要素も強く、一家で対策したい時は何十枚とはいったお得用のものを選択するものアリです。

 一応の注意点としては、サイズをしっかり選ぶことでしょうか。
 たまに極端に小さいマスク等を使用されている方を見かけるのですが、マスクは口と鼻をしっかり隠すのが基本です。(花粉の場合は特に鼻を隠すのが重要)
 しっかりフィットするサイズのものを選ぶようにしましょう。

 また、最近では目立たない花粉対策として「鼻マスク」等も登場しました。




 鼻からの花粉侵入をピンポイントで防ぐことも目的とし、マスクと違い殆ど目立たないため人前に出る際などにも問題なく使用できます。
 仕事の都合等で外出においてマスクが使用できない、といった方にも安心ですね。


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2.肥満細胞からヒスタミンが放出されることを妨害する
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 アレルギーは、花粉の成分が体内の肥満細胞と結合し、その肥満細胞から発生したヒスタミン等の起炎物質が原因となって引き起こされます。
 
 よって、肥満細胞からヒスタミンを発生させないようにすれば花粉症にはならない。
 その発想のもと作られたのが抗アレルギー薬です。予防的な側面が強い成分と言えます。



 まず紹介するのがクロモグリク酸ナトリウム。(AGアイズ、AGノーズ等に配合)
 この成分は肥満細胞の細胞膜を安定化させ、仮に花粉が肥満細胞と結合してもそこからヒスタミンが放出されることを阻害します。
 抗アレルギー成分としては最初期に使用された成分であり、抗アレルギー薬の原点とも言えるものです。
 比較的安全な成分でもあり、眠気等の副作用が少ない上、長期の使用が可能であることから、予防薬として非常に優秀な効果を発揮。発表当初は業界に対して非常に大きな影響を与えたといいます。

 欠点としては、あくまで予防しかできないため、すでに発症してしまった状態だとあまり効果的とは言えない点があります。
 そしてその予防効果を発揮するためにはおよそ2週間以上の継続的な使用が必要なため、利用に際しては花粉シーズンの2週間程前から服用を開始。その後シーズン中の継続となり非常にコストが嵩むということも、あまり無視できないと言えるでしょう。

 現在においてクロモグリク酸ナトリウムを含む薬品には、その欠点を補うべく抗ヒスタミン成分が加えられている場合がほとんどです。
 抗ヒスタミン成分はすぐにその効果が発揮されるため、抗アレルギー成分の遅効性を補う役割も持っています。症状が出てからの服用では抗アレルギー成分の持つ予防効果は効果が薄くなりますが、症状が長引かないようにするという点では大きな役割を果たします。
 花粉シーズンは長いので、予防効果も全くの無駄になるということがない点は安心ですね。





 次に紹介するのはケトチフェンフマル酸塩。(ザジテン、パブロン等に配合)
 アレルギー症状に焦点を絞った市販薬の中では、クロモグリク酸ナトリウムと並んで最もメジャーな成分の一つでしょう。
 花粉症対策として、個人的にオススメする成分です。

 抗アレルギー効果を持つ成分の中でも非常に優秀な成分の一つであり、なんとこれ一つで抗アレルギー効果、抗ヒスタミン効果を兼任します。
 予防と対処がこれ一つでできるわけですね。

 ◆なんてわがまま(わがまま)◆
 
 そのため他の成分を加える必要が無く、ケトチフェンフマル酸塩が含まれるOTCの多くは単味剤である場合がほとんどです。

 この薬品の利点は何より服用のタイミングを問わないことでしょう。
 前もって飲めば予防に、症状が出てから飲めば対処に。毎年花粉で困っているという方には、ほとんどの場合安心しておすすめできます。
 使い分けるのが面倒な方は、シーズン中ずっとこれだけでも十分なくらいです。

 副作用も比較的少なく、眠気の他、長期の使用にも適する等、抗アレルギー薬の利点をこちらも持っています。とは言え、眠くなる人にはどうしても眠くなってしまうため、クロモグリク酸ナトリウムと同様に、使用に際しては注意するようにしましょう。



 抗アレルギー薬は非常に高い予防効果を持ちます。が、市販の薬品においては「予防」の効能があるとは書かれていません
 これは薬事申請上の問題の他、点鼻薬、点眼薬、内服薬等の薬品形態による差や、同時に配合されている薬品に長期使用に向かない薬品があったりすることもあるためです。

 点鼻薬に関しては、効果が出ようが出なかろうが、長くても2週間程度で使用は必ず中止すべきでしょう。これは、継続的に使用することで逆にひどい鼻づまりになってしまうことがあるためです。
 抗アレルギー成分は2週間程度継続使用して初めて予防効果を得られるとされることから、点鼻薬を予防として使うのにはあまり向かないと言えます。
 中には抗アレルギー成分単味の点鼻薬もあり、それであれば予防的な長期使用も可能ですがほとんどの場合病院等で処方されるお薬です。

 点眼薬に関しては予防的にシーズン中使用することが推奨されることがあります。
 花粉による涙目に悩まされる方は、シーズンちょっと前からザジテン点眼薬等を使用し、シーズン中それを継続することで大分症状を軽減できるでしょう。
 もちろん、同時に複数の成分が配合されていた場合や防腐剤等添加物の関係で、それが長期連用に向かない可能性があるため、登録販売者や薬剤師の説明を受けるのがベターです。

 内服薬に関しては、同時に配合される成分によってまちまちです。
 抗アレルギー成分単味であればある程度の連用は可能ですが、市販薬においては、例え抗アレルギー成分単体でも「長期の連用は避ける」と注意書きされています。
 これはいかに副作用の危険が少ないとは言え、長期間連用すれば、試行回数的にもどうしても副作用の危険が高まってしまうからです。
 また、もしそれがアレルギー性のものでなかった場合効果がないため、漫然と薬品を使用し続けることへの警告の意味も込められています。
 ですので、もし予防としてある程度長期にわたって使用したい場合は、売り場の登録販売者、薬剤師に十分に説明を受けてから使用することをおすすめします。
 

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3.放出されたヒスタミン等の起炎物質の活動を抑制する
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 アレルギーは肥満細胞から放出されたヒスタミンが、ヒスタミン受容体に結合することで引き起こされます

 よって、ヒスタミンの活動を阻害し、ヒスタミン受容体と結合しないようにすればアレルギー症状は発症しない。
 この発想のもと作られたのが、抗ヒスタミン薬です。
 即効性が持ち味で、予防というより対処としての側面が強く、特に意識していなければ普段使用する花粉症の薬の多くがこれに分類されるでしょう。





 注目成分は、クロルフェニラミンマレイン酸
 おそらく最もメジャーな抗ヒスタミン成分であり、ここで紹介した薬品以外にも、総合感冒薬や、外用薬等、様々な種類の薬品・製品に使用されています。

 非常に優秀な効能を持ちながら、他の抗ヒスタミン成分と比較して眠気の副作用が少なめな点も評価が大きい。最も眠くなる人はやっぱり眠くなります。ので、車を運転する前等に使用することは避けましょう。

 抗ヒスタミン薬は同時に抗コリン効果を持ち合わせる薬品です。
 コリンとはアセチルコリンのこと。これは体内で分泌される神経伝達物質の一つで、副交感神経を優位にさせる効果を持ちます。
 つまりこの物質が分泌されると、体が休憩モードに入るわけですね。
 それに抗する、ということ。
 よって抗コリンとは、体が休憩モードに入ることを阻害することで、相対的に交感神経を優位にし、体を覚醒モードにする成分というわけです。

 そのため高血圧や緑内障等を患っている方への使用には向きません。体は覚醒すると排尿を抑制するため、排尿困難な症状を持つ方も同様です。

 また、前述したとおり様々な製品に配合される成分であるため、特に内服薬において知らず知らず使って過剰摂取になってしまわないようにする注意が、他の成分と比較しても一層求められます。
 併用に関しては十分に注意し、必要であれば売り場の登録販売者や薬剤師に説明を受けるようにしましょう。


 目薬に関しては、通常のものの他にアイボン等の洗眼液との併用をおすすめします。
 通常の目薬だけでは目に入った花粉等と取り除くのが難しいため、まず洗眼液で花粉を取り除き、目薬で症状の予防と対処を行う、という流れを作ると非常に効果的です。

 目薬と洗眼薬の併用により多くの成分が重複しますが、目薬は使用量の調整が容易く、使用に際しても一日4回~6回等、幅が設けられています。
 普段通り使用してもほとんど問題ありませんが、気になるようでしたら目薬の使用を最低回数にする等、調整すると良いでしょう。

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 以上、簡単ではありましたが薬品と成分の紹介を行いました。
 いずれの薬品を使うにせよ、説明書と注意書きは十分に読み込んでおきましょう。

 他にも乳酸菌等を取ることで体内の免疫バランスを整え、花粉症等のアレルギーに対する免疫力を向上させる等ありますが、今回は割愛ということで。
 鼻炎には小青竜湯という漢方薬もあるのですが、それも前々回に行ったため割愛します。

 避けては通れない花粉の季節。
 予防・対処と別々の効果を持つ薬を賢く選択し、元気に乗り越えて行きたいですね。

 

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