イイコ通信

M盤とF盤の5つの「MとF」

2018/05/19 01:54 投稿

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えんそくマニアック部門、活字編担当。ぶうです。

この記事は非常にめんどくさい。
人によってはある種の苦痛を感じる。

そんな文章ですし、我々のライブ活動とはほとんど無関係な内容ですので読まなくてもいっこうに構わないと思います。

つまり、歌詞についてです。

では、そんな前書きを乗り越え今まさに文字を追っている、
ボクが夜毎カッターナイフで鉛筆を削るように空想と美学と人生を散りばめて書いた歌詞達を、 夜毎考察し読み解いたりするのが「これまた1つのえんそくの楽しみ方である」と考えてくれている少数派の中の少数派の活字免疫のある皆さんへ。


此度リリースされた読み物「5次元よりの使者」、
このM盤とF盤の二冊を今のところの皆さんはどんな風に読んで下さっているでしょうか。
えんそくの楽器隊やおおよそのイイコが気にもとめない「秘密の遊び(暇潰し)」のようなものを楽しんでくれていますか?

「意味などあまり求めずともよい」
としながらもやはり言葉遊びやある種の仕掛けが大好きなボクですから、悪癖の様に止められず、
今回は「5」に拘った一連のリリース活動でしたが、
5/5の午後(55)5:55に幕を開けてみたりと、これだけあからさまにやれば「やっぱりそうか」ってなもんでお気付きの方もいるかとは思いますが、

M盤とF盤、
二つにわけて歌詞を書く上で、
対応する「MとF」を5つ用意しました。


まずは両盤の最後に収録された曲のタイトルにそれぞれかっている、
そして本作のリリースツアーのタイトルにもある通りの、

「Memory(思い出)とFuture(未来)」

時も場所(三次元空間)も越える5次元時空と言うテーマにぴったりです。

そして二つ目と三つ目は完全に言葉「遊び」に過ぎないのですが、
これも曲タイトルに、
なんといっきに二つずつ入っている、

「Moment(瞬間)とForever(永遠)」
「Mother(母)とFather(父)」

相反するものは切り離され、しかし同じ名前を持つ1つの作品となっている。

で、皆さんはさならここまでは言わずもがな確信を持たれていたと思いますが、
ここから先はどうでしょう。
「もしかしたら」と思いつつも決定的な記述がないのでモヤモヤしていた方もいたかもしれません。

四つ目。
アルバムのジャケットのデザインのまんまなのですが、歌詞で言うと1曲目の「5次元ドア」が同じ楽曲でありながら詞(歌)を乗せかえているのでそこが一番わかりやすいところかもしれません。

「Male(男性の)とFemale(女性の)」

何が「男性のor女性の」なのかと言いますと、
実はこの二作品、歌詞をMとFに分ける時に意識したことがあります。
それは各盤の主人公です。

M盤とF盤とでは、主人公が違う。

M盤の主人公は男性、
F盤の主人公は女性、

それぞれに男性目線で書かれた詞と女性目線で書かれた詞のつもりで書きました。

そう思って改めて読み解きなおしてみるとまた新しい面白味があるかもしれません。

今回の作品は、1曲1曲の間の関連性をあえて希薄に、
「バラバラでいい」として書いてはいるのですが、
それでもなお「物語を1つに!」と思うならば、
各盤の曲達からヒントを集め、曲達を繋げる各盤の「1つの主人公像」を描いてみるのもいいと思います。

これ。
ボクも自ら後付け的にやってみたら楽しかったので。
言葉を拾って条件を増やして外堀を埋めて、
矛盾のない像を結ぶ。
推理ゲームみたいですよね。

ちなみに、
M盤の男性主人公、
F盤の女性主人公、
どちらも「5次元よりの使者」ではなく、
「5次元よりの使者=救世主(?)」と出会うことで5次元に触れる、
この四次元世界に生きる普通の人間です。

そしてどちらも「ボク(ぶう)自身」ではありません。

さらに小ヒント。

M盤とF盤の主人公二人に繋がりはほとんどなく、
関係性はかなり薄いですが、
お互いの存在が他方の盤でもほんの少しだけ登場しています。
そしてたぶん、どちらの主人公もその役職?立ち位置?を直接的に書いた言葉はないと思います。

ね、推理しがいがあるボク好みの遊びだ。


これは気が向いたら「答え合わせ」として、
ボクの考える主人公像を解説したりするかもしれません。
あまり期待せずに。


そして5つ目の「MとF」。

これはオープニングの「5次元ドア」はその限りではないし、
かなりふんわりと考えてやったことなんであまり誇れたものじゃないのですが。

「MetafictionとFiction」

メタフィクションとフィクション。
ん?それってなに?
って説明するのすごく面倒なんですが簡単に書きますと、

例えば、
普通フィクション(創作)の中の登場人物にとっては、その創作された世界こそがリアル(現実)であるわけですが、
メタフィクションにおいては作中の登場人物がその世界を「創作された世界」であると認識してしまっている、気付いている。
つまり主人公が創造主の存在を知覚している、もしくは世界を上位の次元から俯瞰して見ているかのように書かれた作品をメタフィクションと称するそうです。


さて、そんか5つのMとFに関わる色々な講釈を踏まえた上で、
またさらに「5次元よりの使者」を楽しんで読んでもらえたら、
時にえんそくの作品が誰かの夜更かしの友となるならば、
ボクにとってそんなに嬉しいことはありません。



明日はM盤のツアーの仙台編です。

早くからメイクを上げてインストアイベントもありますからボクは夜更かしするわけにはいきませんので先に寝ます。

明日もライブが本当に楽しみだ。

おやすみなさい。

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