彼女の名前はココ
皆さんは手話のできるゴリラがいるのをご存知でしょうか。
1971年7月4日、アメリカ合衆国サンフランシスコの動物園に一頭のゴリラが誕生しました。生後3ヶ月で病気にかかっている時に、発達心理学の研究者のフランシーヌ・パターソンと出会います。
パターソンはココに手話を教えました
パターソンは自身の研究も兼ねて、ココに手話で何時間も話しかけました。ある日「グッドはどうやるの?」と言葉で話しかけたところ、ココはすぐ手話で返してきたそうです。
2012年には使うことの出来る手話(単語)は2000語以上になり、嘘やジョークを言うこともあるそうです。
ココの友達は猫のボール
パターソンがココに絵本を読み聞かせていたとき、ココは絵本に出てきた猫に興味を持ちました。自分の誕生日プレゼントに猫がほしいとねだったココに、飼育員がおもちゃの猫をプレゼントしますが、ココは気に入りませんでした。
そこで「ゴリラが別の動物をペットとして飼育することができるのか」という実験も兼ねて本物の生きた子猫をプレゼントすることになりました。その子猫はボールと名付けられました。
「ココはボールを殺してしまうのではないか…」
と、不安に思う飼育員も多くいたそうです。でもココはそんな心配を他所にボールの体を舐めたり、抱き抱えたり、たくさんの愛情を注いでボールを育てました。
でも別れは突然やってきました
ボールが車に轢かれて死んでしまったのです。パターソンは手話で「ボールはもう会いに来ることができない」と事実を伝えました。
話を聞いた瞬間は何の感情も示さず俯いていたのですが、少しずつ手話で「Sad(悲しい)」「Sorry(残念)」「Love(大好き)」。
最後には「Unattention」(話したくない)と伝えます。
ココは悲しみのあまり、泣きました
1分25秒からココの泣き声が始まります。
ココは死を理解していました
ココは死の概念も理解していました。でもココは死をどのように認識しているのか。ココが研究者ムーリンと「死」について会話した内容が以下になります。
ココにとっての「死」とは?
ムーリン:「いつゴリラは死ぬの?」
ココ: 「年とり 病気で。」
ムーリン:「ゴリラは死ぬと、どこにいくの?」
ココ: 「苦労のない 穴に さようなら。」
もしかしたらゴリラ以外にも「感情」を持つ動物はいるのかもしれないですね。
【参照元:Koko.org/LosAngelesCimes/Wikipedia/BIG THINGS/Qetic/愛犬ウララ】