続 エイヒレ畑で捕まえて

貯金箱化する世界 エイバタコラム2021年4月号

2021/04/28 18:00 投稿

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先日の放送で話すのをすっかり忘れていた事があった。

1年近く舞台に立ってなかった時に感じるブランクの話だ。
それを今、出演中の舞台「ミュージカル ゴヤ」の本番中に如実に感じた事を思い出した。
番組中の話では、動きの勘とか反応速度などの自分の内面の話をした気がするが、思い出したのはもっとシンプルな事だ。
それは
頭に帽子などの被り物をした時、おでこについた帽子の跡が消えるのが遅いということだ。
アンサンブルとして多くの役を演じる場合、帽子を変えることは、演じ分ける上でも、ご覧頂く場合も、分かりやすいアイコンになる。
民衆ならキャスケット、兵隊なら制帽、パーティでのシルクハットや、あえての無帽など、頭につけているもので年代やその人の状況、身分が即座に分かる。
余談だが、今回はネクタイの種類もジャボやクラバットというものがあった。これも身分を表すアイテムのひとつだ。
昔、学校の飼育小屋にチャボという種類の鳥がいた。その鳥の口の下のヒダヒダにジャボがよく似ているから、ジャボという名前になったという説を勝手に考えたけど、多分間違っていると思う。
また、お直しなどを衣装さんにお願いする時にどうしてもクラバットという名前が出ずに、「首巻き」って言ってしまうのは、今これを書いている時点でまだ直っていない。クラバットは覚えにくい。皆さんにおかれましては、是非ジャボとクラバットも覚えてください。
さて、話を戻す。
僕は頭囲が60センチある。後頭部が張り出しているので産むのはさぞかし大変だったことだろう。
単純に頭が大きいというよりは、細長いんだと思う。
頭囲が細長いと、時代ものの被り物はなかなか合うサイズが無い時もある。
わざわざ縫い目をほどいて布を足して大きくしてもらう事もあるが、大概は、無理してでも頑張ってかぶる。
また、話が逸れるが、最近は頭の小さすぎる方も増えて、それはそれで隙間テープなどを沢山使って、大変らしい。
隙間テープ、使った事ない気がする。
そして、今回の舞台でも、頑張って被る帽子があった。どんな帽子かはご想像にお任せする。
 

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