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    EACI News Weekly 第30号(7月31日号)
  東アジア共同体研究所(East Asian Community Institute )
    http://eaci.or.jp/

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【目次】

【1】《今週のニュース 7/25-7/31》
  政治(3)、経済(2)、国際(2)、社会(2)

【2】《UIチャンネル放送予告 No.114》
 8月3日(月)20時 
「沖縄『島ぐるみ闘争』の原点を訪ねて――那覇『不屈館』内村千尋館長に訊く」
 http://live.nicovideo.jp/gate/lv229852563

【3‐1】《EACIレポート》
 8月17日(月)に孫崎享氏が東京国分寺で講演

【3‐2】《EACIレポート》
9月5日(土)、6日(日)に法政大学市ヶ谷キャンパスにて沖縄映像祭 in Tokyo
http://www.bun-kei.jp/home/

【4】《研究員コラム》
緒方修(東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター長)
「沖縄の高校生たちと語る」

【5】《連載》検証・フテンマ(琉球新報より)
  第4部 「県外」阻むもの vol.30「国民世論」

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【1】《今週のニュース 7/25-7/31》
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【政治】
■安保関連法案、“他国軍の支援”海自内部資料明らかに
(TBS 2015.7.29)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2551327.html

■安保法案:公明離れの学会員…自民と強調に「失望」
(毎日新聞 2015.7.28)
http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000m040078000c.html

■安倍首相はどうしてあんなに安保法案の成立にこだわるのか
(週刊女性2015.7.29)
http://www.jprime.jp/tv_net/nippon/16243

【経済】
■TPP閣僚会合、知的財産で議論調整つかず開始時間繰り下げ
(ロイター 2015.07.31)
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/tpp-amari-ip-idJPKCN0Q508I20150731

■著作権者の告訴なくても起訴可能に TPP交渉で調整
(朝日新聞 2015.7.25)
http://www.asahi.com/articles/ASH7S5R2TH7SULFA02M.html

【国際】
■ミャンマーの総選挙11月に投票
(日経新聞2015.7.30)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM29H2H_Z20C15A7FF2000/

■「日中はまだ疑心暗鬼」 丹羽前大使の主な発言
(朝日新聞  2015.7.30)
http://www.asahi.com/articles/ASH7Y4HP3H7YUTFK00H.html

【社会】
■海上作業確認されず ゲート前ではテント設置開始
(琉球新報  2015.7.26)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-246342-storytopic-1.html

■新基地反対、大きな輪 300人が防衛局包囲
(琉球新報 2015.7.25)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-246270-storytopic-3.html

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【2】《UIチャンネル放送予告 No.114》
8月3日(月)20時 
「沖縄『島ぐるみ闘争』の原点を訪ねて――那覇『不屈館』内村千尋館長に訊く」
http://live.nicovideo.jp/gate/lv229852563
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 8月3日(月)20時からの第114回UIチャンネル放送は、「沖縄『島ぐるみ闘争』の原点を訪ねて――那覇『不屈館』内村千尋館長に訊く」を沖縄よりお送り致します。

■《UIチャンネル放送予告 No.114》
8月3日(月)20時 
「沖縄『島ぐるみ闘争』の原点を訪ねて――那覇『不屈館』内村千尋館長に訊く」
http://live.nicovideo.jp/gate/lv229852563

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【3‐1】《EACIレポート》
 8月17日(月)に孫崎享氏が東京国分寺で講演
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 東アジア共同体研究所の孫崎享所長が8月17日(月)、東京国分寺で開催されるイベントに登壇します。

【以下、主催団体「こどもみらい測定所」HPより転載】

日 程 2015年8月17日(月)19時~(18時開場)
参加費 1500円

「戦後史の正体」という非常にわかりやすく目から鱗の本を書かれた孫崎享(うける)先生をお迎えして、8月17日19時より、国分寺カフェスローで講演会を行います!

孫崎先生は、最近「日米開戦の正体」という本で戦前史を克明に描き出し、開戦へと至るプロセスを詳細に検証されたことは、今の私たちが置かれている状況をしっかり捉えるための大きなヒントがあるはずです。

孫崎先生はこれまで、外務省で、国際情報局長・駐イラン大使を務められ、現場で、真剣に世界情勢・近現代史に取り組み、向き合ってこられました。また、防衛大学で学生に、いかに歴史をわかりやすく伝えるかに工夫を重ね続けてきてもおられます。

孫崎先生のお話を、安保法制が衆院を通過してしまった今こそ、ぜひ多くの方に聞いていただく機会を作りたい、と動き、この会が実現することとなりました!

詳しくは以下、アドレス参照
http://kodomira.com/news/workshop/entry-12687.html

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【3‐2】《EACIレポート》
9月5日(土)、6日(日)に法政大学市ヶ谷キャンパスにて沖縄映像祭 in Tokyo
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琉球放送、沖縄テレビ、琉球朝日放送の民放3局とNHK沖縄放送局が制作したドキュメンタリーを一堂に揃えた「沖縄映像祭~終らない戦後~」が、9月5日、6日法政大学市ヶ谷キャンパスにて開催されることになりました。
沖縄は今、普天間基地問題で大きく揺れ動いていますが、今回上映される作品は、サブタイトルにもありますように、沖縄戦に始まり米軍統治時代を経て今なお続く基地の重圧をテーマに取り上げています。
ですが各作品とも沖縄の基地問題のみならず、憲法9条や日米安保、特定秘密保護法、教科書検定など沖縄のみならず、今日本全体で考えるべき問題をテーマに掲げています。

沖縄映像祭 in TOKYO 入場料無料

<1日目・9月5日(土) >
10:00-17:20 ◆作品上映

<2日目・9月6日(日) >
9:30-17:15 ◆作品上映
詳しい上映内容についてはコチラから→http://www.bun-kei.jp/schedule2015/

15:45-17:15 ◆シンポジウム「普天間基地問題とメディア報道」
パネラー
鳩山 由紀夫(東アジア共同体研究所理事長、元内閣総理大臣)
高野 孟(ジャーナリスト)
川村 湊(法政大学国際文化学部教授)
具志堅 勝也(文化経済フォーラム理事長・元琉球朝日放送 報道制作局長)

コーディネーター
緒方 修(東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター所長)

主催 NPO法人文化経済フォーラム
共催 法政大学沖縄文化研究所
協賛 「地方の時代」映像祭実行委員会 
東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター
後援 琉球放送、沖縄テレビ、NHK沖縄放送局、琉球朝日放送


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【4】《研究員コラム》
緒方修(東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター長)
「沖縄の高校生たちと語る」
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沖縄ノート 29 元総理、沖縄の高校生と語る
7月20日(月・祝日)のUIチャンネルで「元総理と語る会 沖縄の可能性 君たちの可能性」を放映した。6月7日(日)に沖縄・宜野湾市健康文化村フェスト―ネで実施した高校生との対話集会の模様だ。事前には、はたして人が集まるかどうか心配した。というのはある高校の校長が、乗り気だったので進めようとした。ところが、教育委員会の了承やら、なんだかんだと言っている内に実現不可能となった。「管理教育」が隅々まで染み通っている、と実感した。政治的なものは避ける、との理由だろうか。高校側の保身意識過剰と思えてならない。ともあれ各高校から合わせて約20人の申し込みが来て、無事成立した。

鳩山元総理も珍しくプライベートな話を披露した。呼び方は「総理」では堅いので全員、「由紀夫ちゃん」と呼ぶことにした。専門家によるヒアリングではないが、オーラルヒストリーとして残しておくべき内容だ。実際の会は約2時間だったが、1時間10分程度に縮めた。UIチャンネルでいつも語られているであろう時事問題などはほとんど編集でカットした。(以下は緒方のメモに基づいて構成した)

由紀夫ちゃん「このネクタイは母の形見で作ったものだ。母はベッドに寝ていて、まんじゅうを取ろうとして転び大腿骨を折った。「まんじゅう恐い」。(笑)いや話をそっちへ持っていってはいけない。母の息子に対する思いは大変強い。ips細胞があるのでお父さんがいなくても子供は生まれるが(笑)、母親がいなければ生めない。
教訓としては健康一番。姉、私、弟、の三人とも小児喘息で悩んだ。親父が大蔵省務めだったから「ぜいぜい」言っていたわけではないが(笑)。修学旅行でも寝てる時に先生から、心配して起こされたくらいだった。母は、自然と親しむために、昆虫採集などを勧めてくれた。(症状改善の)良い環境を作ってくれた。
薬やサプリを飲んでばかりではいけない。自らの体力を養わねば。集団的自衛権や米軍基地、日米安保などは、強力な薬をガツガツ飲んで自らを蝕んでいるようだ。」
質問―高校生(男子)「翁長です。私は県知事をめざしています。由紀夫ちゃんが政治を志したきっかけは?」
由紀夫ちゃん「翁長君?もう県知事じゃないか(笑)。私は鳩山家という政治家の一家であったにもかかわらず人前で話すのは恥ずかしい、政治家なんかなりたくない、と考えていた。
ところがアメリカ留学した時にちょうど200年祭があった。米国の学生たちが自分の国を愛するという意識が強いことに驚いた。将来は政治を目指さなくちゃいけないかなと思った。アメリカに留学していなければ、そんな気持ちにはならなかっただろう。その頃、田中角栄が首相だったが、日本は政治的に評価されていなかった。王さんのヒット数だけが話題だった。」
質問―高校生(女子)「留学時代の思い出は?」
由紀夫ちゃん「日本からサンフランシスコへ着いて、飛行機を降りたら偶然今の女房に会った。・・だからこの話は長くなるんだ(笑)・・鳩山くーんと声をかけられた。2週間前に宝塚を見に行って紹介されて知り合った。女房は・・亭主がいて・・あたりまえだが、彼はサンフランシスコで働いていた・・彼女とずっと付き合っていたから英語はあまりうまくない。アメリカの大学は日本よりははるかにカリキュラムが緻密で選択肢が多い。目標に向かって細かく学べるようにコマが組まれている。」
質問―高校生(女子)「抑止力について、弟さんはどういう考えですか?」
由紀夫ちゃん「邦夫は先に政治家になって友愛と言う言葉を使っていた。自民党にいるので表だって安倍首相と違う考えを打ち出すのは難しいだろう。抑止力について話し合ったことはない。弟は友愛について、自然と人間との共生が大事と考えている。(*蝶については専門家で、卵から孵すほどのマニアであることは良く知られている)
地球上で人間だけが偉いのではない。雑草、雑木林などという言い方はおかしい。植樹祭の式典の前に、周りの木が切られたことがあった。何事だ、と天皇の前でも指摘したことがあった。弟について質問してくれてありがとう。」
質問―高校生(女子)「東大(文三)に行くつもりですが、工学部に行って、その後政治家になった時に役に立ちましたか?」
由紀夫ちゃん「立ちませんでした(笑)。総理になった時に、夢をかたちに、政治を科学する、と言った。これまでは橋を作ったり、地域振興を考える時に企業の利益しか考えていない。非科学的な政治的思惑より最高・最適の意思決定のために、科学的な考えが必要ではないか。そのために工学的思考が役に立った。」
質問―高校生(男子)「最初は自民党だったのに、なぜ新党を作ったのか?」
由紀夫ちゃん「1986年に一年生議員が45人誕生した。二世議員が多かった。私は4世と主張したが。ともあれ自民党は長く続きすぎた。武村正義さんを中心にユートピア政治研究会を立ち上げた。この一年間、我々新人の国会議員がどれくらいお金を使ったか、表に出さないので、みんな正直に書いてみよう、ということになった。そうしたらすぐに表に出て、周りの議員からは憎まれたが、国民からは喝采を受けた。私はその時、年に1億8900万円を使い、秘書は39人もいた。今では信じられないが。自民党の先輩に金丸さんがいた。「君たちは派閥解消と言っているが、だったらまず出て行ってから言え」と脅された。目の前に200万円積まれて「どうだ欲しくないか」、「欲しいです」と貰ってきた(笑)。情けない。この政党には自浄能力なし、と判断し新党さきがけを創り、それが民主党につながった。」
質問―大学生(男子)「東アジア共同体をどうやって創るのか?」
由紀夫ちゃん「EUはキリスト教が多い、格差も少ない。それに比べて東アジアは条件が違うといわれるが、そうではない。クーデンホフ・カレルギーという人は、弟も尊敬しているが、ヒットラーやスターリンの全体主義と闘う思想として友愛を掲げた。自由が行きすぎれば弱肉強食になるので抑制が必要だ、と警鐘を鳴らした。一方、平等も行き過ぎてはいけない。人間として愛が大事だ。カレルギーは汎ヨーロッパ主義を唱え、それが戦後シューマンなどの政治家に受け継がれ現在のEUにつながった。いまや不戦同盟となった。東アジアには和をもって尊しとなす、という思想がある。違いが長所となる。例えば日本はロボット、機械を作る機械などの資本財、中国は白物の電器製品などの消費財、韓国は中間財、などと分業してウィンウィンウィンの関係を築くことが出来る。」
質問―大学生(男子)「UCバークレーに行こうと思っているんですが・・」
由紀夫ちゃん「毎年11月にはスタンフォードとUCバークレーのビッグゲームがある。たいてい弱いとされる方が勝つんだけど。
日本とアメリカの大学生を比べると、日本人は入学が大事、卒業は二の次になっている。入ることが目的になってしまっている。米国で寮に3か月入っていたが、各部屋で扉を開けっ放しにしている。全員が連日遅くまで机に向かって勉強している姿が見える。アメリカの大学生と比べると、最初はあなた方の方が学力レベルは高い、しかし次第にアメリカの学生が追い越す。」
質問―大学生(男子)「普天間基地の移転先は、最低でも県外、と言ったが、沖縄の基地に興味を持ったきっかけはいつか」
由紀夫ちゃん「政治家になってから初めて沖縄を訪れた。他とは違う重苦しい雰囲気を感じた。環境の良い所に基地がある。マイナスではないかと痛烈に感じた。沖縄の総意も最低でも県外と感じた。いったん口にした以上、政治家としての責任をこれからも果たしてゆく。」
質問―大学生(男子)「僕たちが出来る具体的な策は?人生の目的は?」
由紀夫ちゃん「東アジア共同体は、例えば東アジア○○共同体、○○に入るのは文化、踊りなんでもよい・・麺類でも良い。ベトナムのフォー、沖縄そば・・などだ。
人生の目的は、世界平和の実現。戦争のない社会を作るのに何が出来るか。教育が重要だ。日中韓の精神文化を学ぶこと。」
質問―大学生(女子)「国会中継を見ると大事な質問をしているのに寝ている人がいる。こんな議員は税金の無駄遣い、と思う。年金はもらえなくなる、救急車を呼ぶのにお金がかかる、とテレビを見ながら母親と話している。」
由紀夫ちゃん「私は集中砲火を浴びていたので寝ていられなかった(笑)。寝ている国会議員の給料をほかの経費に回せないか、と思う。救急車は足りない、しかしお金がないから呼べない、となれば大問題だ。最近、メディアが日本の政治に対してもなにも批判しなくなってきている。無駄遣いや官僚の天下りをさかんに非難していたが、メディアで言わなくなった。」
質問―大学生(男子)「沖縄に企業誘致したり、沖縄の変なものを生かしてゆこうと思っている。もし高校生に戻れるとしたら何をするか」
由紀夫ちゃん「18歳のころは政治的関心はなかった。みんなが、地域のために協力しよう、という気持ちがあることに驚いている。そうですね、半世紀前に戻ったら、平和に向けての何らかの行動をしたい、弁論大会で発言するとか、平和のメッセージを同じ高校生に伝えて行くとか。」
質問―大学生(女子)「沖縄が平和の要石となる可能性は?友愛は自然との共生を含むということだがUSJが来て自然環境を壊すのではないか、本土化が進むのではないか?」
由紀夫ちゃん「USJに反対の人はどれくらいいます?」
・・半数以上が挙手・・
由紀夫ちゃん「そうか、政治家と住んでいる人(の感覚)は違うんだ。これ研究する必要があるね。沖縄は基地が返ってくれば夢はどんどん実現する。東アジアの中で平和の要石になる。みなさん、頑張って下さい。」


怪しい三人組登場
ネオコン「子どもと一緒に、由紀夫ちゃんてか、あほらし。高校生に何が分かんねん。安倍も、はよ徴兵制布いて、こいつらみんな鍛えたれ。長髪禁止、ゲーム禁止、恋愛禁止、スマホ取り上げて軍事教練やー。逞しゅうなるで。」
ダショー「イスラエルでもそんなことやってんですか。おらはまったく体操はだめ。跳び箱、逆上がり、縄跳び、陸上、全部無理。バタフリャー(なぜ名古屋弁?)、高飛び込み、シンクロナイズド・スイミング、ドーバー海峡横断、氷点下の極地水泳、みんなお断りでーす。」
ミックス阿倍野「ミーはマリーンにおったけんね。フロッグマンやったことあるよ(注・そんな話は初めて聞いたが)。台湾のマイフレンドは、金門島からアモイの海岸まで夜泳いで行かんといけん、上陸してチャイナのソルジャーの片耳切って、もって帰るのがタスク(任務)ち、言いよった。首や手足、全部切るより片耳切る方がイージー、アンド、ベターじゃけんね。」
仲村渠カマド「あぎじゃびよー(あきれた)。にいさんたち、ぬくやぐあー(残りものの)ソーメンでも食べてはやく寝なさい。」

*沖縄ではソーメンと言えばソーメンチャンプルー。しかも、にーくったー(煮過ぎてこしがなくなった)麺が多い。本土のように、大ぶりの涼しそうな白い器に氷水たっぷり、きりっとゆでた素麺を一箸つまみ、生姜やネギが入ったつゆにひたして食べる・・場面は見たことがない。

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【5】《連載》検証・フテンマ(琉球新報より)
  第4部 「県外」阻むもの vol.30「国民世論」
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 「名護市長選で普天間飛行場の受け入れを拒否する現職が再選された。移設を進める政府の姿勢をどう思うか」。回答者43人のうち、40人は明確な態度を示さなかった-。
1月の名護市長選後に琉球新報が行った都道府県知事アンケートの結果だ。沖縄を除く対象46知事のうち、選挙があった2都県などを除く43道府県が答えたが、「その他」の回答や無回答が目立った。アンケートは選挙結果に反して移設を強行しようとする安倍政権への評価を聞き、議論の一助とすることが目的だったが、冒頭以外の質問でも同様の傾向だった。全国の知事からは態度を明確にしない理由に関し、次のような説明が目立った。「安全保障に関することでコメントする立場にない」
 昨年末に沖縄の知事仲井真弘多が辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことが、回答に影響を与えた可能性もある。だがその全体像からは、「国の専管事項だから」といった建前論で沖縄の基地問題との関わりを避けようとする姿勢も透けて見える。ただ全国の首長たちからは時折、沖縄への基地押しつけに関する「本音」も除く。

 民主党政権が普天間の県外移設を模索していた2009年11月、米軍基地を抱える都道県でつくる渉外知事会の会長だった神奈川県知事の松沢成文(当時)は講演で「辺野古でしか解決策はない」と発言し、物議を醸した。12年1月にはオスプレイの普天間配備後に沖縄で開かれた九州市長会で鹿児島県の市長が「(配備撤回の)決議をすれば沖縄以外の県に持ってきていいことになる。慎重に対応すべきだ」と述べ、沖縄県民の憤慨を買った。県外・国外移設を阻む最大の壁は、全国に潜む沖縄への差別意識かもしれない。
 名護市長選の結果について全国の新聞各紙が社説などで取り上げた。反対の民意を受け止め、移設計画の再考を促す意見が目立った。朝日新聞は「辺野古移設が最善の道なのかどうか。政府は県外移設も含め、もう一度真剣に検討し直すべきだ」と主張。毎日新聞は「辺野古移設という選択肢しかないのか、再検討の必要がある」と代替案検討を訴えた。だが地元の反対の声に理解を示す意見だけではない。読売新聞は結果にとらわれず、辺野古移設を進めるべきだと主張。「普天間飛行場の重要な機能を維持することは日米同盟や日本全体の安全保障にかかわる問題だ」とした上で、「一地方選の結果で左右されるべきではない」との論陣を張った。普天間問題は「国の専管」であり、地元の意見を顧みる必要はないかのように聞こえるが、安全保障問題に詳しい琉球大教授の我部政明(国際政治学)は「自治体にとって何らかの不利益が生じる場合、国の政策に物を述べるのは当然だ」と述べる。その上で全国の首長の姿勢について我部は「自分たちの問題になってほしくない。沖縄に押し付けておこうという意識があるのではないか」と指摘した。(敬称略)
(「日米廻り舞台」取材班)琉球新報提供

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