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EACI News Weekly 第28号(7月17日号)
東アジア共同体研究所(East Asian Community Institute )
http://eaci.or.jp/
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【目次】
【1】《今週のニュース 7/11−7/17》
政治(2)、経済(2)、国際(2)、社会(3)
【2】《UIチャンネル放送予告 No.112》
7月20日(月)20時 鳩山友紀夫×孫崎享対談
http://live.nicovideo.jp/watch/lv227303062?ref=blogparts
【3】《EACIレポート》
<再掲>7月25日に高野孟研究員が「エネルギーの未来」をテーマに名古屋で講演
【4】《研究員コラム》
緒方修(東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター長)
「徐葆光奉使琉球詩舶中集」
【5】《連載》検証・フテンマ(琉球新報より)
第4部 「県外」阻むもの vol.28「移設初協議」
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【1】《今週のニュース 7/11−7/17》
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【政治】
■安保関連法案 参院での攻防続く見通し
(NHK 2015.7.17)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150717/k10010154561000.html
■安保法案衆院通過:「60日ルール」で成立の公算大きく
(毎日新聞 2015.7. 16)
http://mainichi.jp/select/news/20150717k0000m010061000c.html
【経済】
■TPP閣僚会合 「知的財産」 米、新薬保護10年超を主張
(東京新聞 2015.07.16)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015071602000131.html
■TPPで低関税バター輸入枠提案
(ロイター 2015.7.16)
http://jp.reuters.com/article/jp_Abenomics/idJP2015071601001453
【国際】
■マレーシア機墜落1年 ロシア・欧米が非難合戦
(日経新聞2015.7.14)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2542436.html
■国民どころか総理大臣まで欺く外務省の従米売国官僚/普天間移転をめぐる情報操作・その2
(Yahoo!ニュース/ 高野孟 2015.7.11)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takanohajime/20150711-00047388/
【社会】
■辺野古第三者委報告:翁長知事との一問一答(全文)
(沖縄タイムス社説 2015.7.17)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=124474
■辺野古承認に「瑕疵」、第三者委が報告
(琉球新報2015.7.17)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-245876-storytopic-3.html
■安保関連法案が衆院通過、「抗議デモ」に多くの若者の姿が
(TBS 2015.7.16)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2542151.html
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【2】《UIチャンネル放送予告 No.112》
7月20日(月)20時 「元総理と語る会-沖縄の可能性、きみたちの可能性-」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv228073536?ref=blogparts
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7月20日(月)20時からの第112回UIチャンネル放送は、6月7日に沖縄県内の高校生、大学生を対象に宜野湾市の健康文化村フェストーネにて開催致しました、東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター主催イベント「元総理と語る会-沖縄の可能性、きみたちの可能性-」をお送り致します。
■《UIチャンネル放送予告 No.112》
7月20日(月)20時 「元総理と語る会-沖縄の可能性、きみたちの可能性-」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv228073536?ref=blogparts
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【3】《EACIレポート/再掲》
7月25日に高野孟研究員が「エネルギーの未来」をテーマに名古屋で講演
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先週も案内しましたが、来週末7月25日に当研究所の研究員である高野孟氏が名古屋のシンポジウムに登壇する予定です、
<以下、「中日新聞」HPより転載>
7/25【50周年記念特別講演会】エネルギーの未来を語る~脱原発と自然エネルギー
開講日
平成27年7月25日(土)10:30~12:00
講 師
元首相・衆議院議員 菅 直人(写真左)
ジャーナリスト 高野 孟(同右)
内 容
ジャーナリスト高野孟さんが、元首相の菅直人氏を迎えて、脱原発や自然エネルギーなど、エネルギー政策について日本の未来とともに語ります。
受講料
一般3,000円(税別)、中日文化センター会員2,800円(税別)
会 場
栄中日文化センター(中日ビル4階)
お問い合わせ先
0120-53-8164(栄中日文化センター)
AM10:00~PM7:00(日曜日はPM5:00まで)(詳細は以下の団体HPを参照ください)
http://chuplus.jp/blog/article/detail.php?comment_id=3866&comment_sub_id=0&category_id=216&pl=7776184803
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【4】《研究員コラム》
緒方修(東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター長)
「徐葆光奉使琉球詩舶中集」
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300年前の沖縄
突然、スズメが軽快に飛び舞うのが見えた。
チョウが喜んで飛んでくるのはなぜか。
虹のように美しい裳裾(もすそ)がマストの頂きで揺れ動く。
風の向きは変わり、天妃は私たち仲間を救った。
軍楽がかまびすしい響きを競い、
すべての旗がひらひらと翻る。
斜めに進めば読谷山、
左に転じれば椅山(伊江島)と本島の間に到る。
多くの灯りが船の狼煙(のろし)に応じている。
山では夜通しでたいまつに点火している。
「徐葆光 奉使琉球詩 舶中集」詳解 鄥揚華著(出版社 Mugen)35ページより
300年前に冊封副使として琉球を訪れた徐葆光が詠んだ詩集だ。
那覇港を臨むところまで来ながら、突然風が止まってしまう。媽祖(天妃)に祈る。すると祈りが媽祖に通じ、風が吹き始める。日が落ちれば、山々にはたいまつが灯され、歓迎の準備が始まっているのが船から見える。
(現在の)福建省五虎門を出発して7日、琉球に着いた喜びに溢れた詩だ。
7月6日(月)に東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センターで研究会を開催した。
一般公開は2度目。ゲストには徐葆光の研究で知られる鄥揚華(ウーヤンファ)さんを迎えた。京都大学大学院を出た才媛。ドキュメンタリー映画「徐葆光が見た琉球」の総合監督。この作品は第一回シルクロード国際映画祭「糸路賞」などを受賞した。
DVDを約10分間上映した後、34枚のパワーポイントを紹介しながら講演して頂いた。
「 」内はパワーポイントでの提示、その後に続くのは緒方の感想。
「冊封使とは ●中国皇帝が琉球国王を冊封するために派遣された使節のこと
●1372年~1866年(明~清)まで派遣が続いた。
●23回行われ、40名余りの冊封使正使か副使が派遣されてきた」
1866年といえばほとんど慶応2年。3月7日(慶応2年1月21日)に薩長同盟成立、二日後の9日(慶応2年1月23日)―坂本龍馬襲撃事件(寺田屋事件)。明治維新直前の激動期だ。それより約500年間もの間交流が続いていたことに驚く。
「徐葆光(1671~1740) 1719年琉球国中山王の尚敬の冊封のため、琉球に渡ってきた。」
日本の元号では享保4年。新井白石により「南島志」が発表された。現代語訳が榕樹書林から琉球弧叢書(2)として発行されている。
「徐葆光が琉球を訪れた1719年
尚敬王の時代―琉球のルネッサンス時代
蔡温―琉球最大の政治家
程順則―国際的な教育家で琉球の孔子
玉城朝薫―組踊を創作した琉球のシェークスピア
高嶺徳明―日本初の全身麻酔手術に成功した名医」
当時の琉球では名前は中国そのまま、年号も中国。程順則は「六諭衍義」(りくゆえんぎ)を持ち帰り、和訳が江戸時代全国の藩校や寺子屋で教科書として用いられた。新井白石とも江戸で会っている。前記の「南島志」にも影響を及ぼした。この時代が中国との交流が花開いた時期だ。薩摩に支配されながらも大陸との交流も続いている。
「奉使琉球使の価値
●400首あまりの漢詩がある
●300年前の琉球の山水泉など自然景観、王府、天使館、寺院など建物景観を再現している。伝統儀式の描写も詳しい。
接封太夫陳其湘、紫金太夫程順則、蔡文溥など数多くの人物も登場している。」
そもそも上記の人物たちは「中国留学」の経験も豊富。程順則は儒学を学ぶために滞在2回、合計7年間福建に滞在し、進貢使としても2回赴いている。徐葆光との付き合いが最も長かった。
「垣間見る300年前の琉球
徐葆光の漢詩と共にタイムスリップ
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魅惑の琉球女
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嫋やか動植物
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星にロマンス
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食は雅で多彩
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朝に夕に遊ぶ」
一について、徐葆光はかなり楽しんだらしい。子夜歌(十二首)その一から和訳のみ紹介。
―「歓」はどこから来たのか 微笑むとすぐに許し合える
「歓」とはただ一緒に寝ただけだ (言葉は通じないから)まだ語り合ったことはない―
「歓」はこの女性の名前ではないようだ。おそらくは「ちじ」(現在も波の上宮近くにある料亭など)の女性。この頃の女性は15歳になったらハジチ(手の甲の刺青)を入れる。
―(ハジチの模様は)渦巻く旋風が落とした梅の花に似ている―
徐葆光は宿泊地の天使館から約3キロの波上宮によく通った。そこから海を隔ててはるか西に故郷がある。
―毎夕、波上に遊びに来る。消え残った霞が海に浮かんでいる。日が落ちるにつれて故郷を懐かしむ心が薄くなってくる。異郷の地、海東に居ることを忘れている。―
中国の南方では芭蕉を見かける。この木は中国ではよく美人に例えられる。琉球の家の庭には芭蕉がたくさん植えられ、まるで緑の雲、と表現している。現在の那覇バスセンター角の「中島の大石」がかつての「中島蕉園」の名残だ。
「芭蕉の影が垣根の上で一つに重なる。人家は緑の雲に囲まれている。機の音が名月を織りなしている。布はすべて紋入りの薄絹である。」
「中島の大石」については拙著「客家見聞録」(現代書館)で触れたことがある。
この岩こそ龍が右手に抱え持つ玉=抱き岩ではないか。
現在、福州園の前にある松山公園。大通り沿いにガジュマルがひげを垂らしている。その脇に石碑がある。久米村竹籬(まがき)と題する絵が刻まれている。久米村を海側から見た光景だ。友人の建築家(客家人)はここに大きな龍が隠されていると推測した。
「現在の地図に置き換えて見ると、はね上がった龍尾が波の上神宮。ここで大陸からの気を受け、大きな龍の背骨へと気が通っていく。久米崇聖会の敷地のあたりかやや南側に後ろ足を張っていた。龍骨は旧久米大通りを通ってやや体をうねらせながら福州園、松山公園を抜ける。上半身は一直線に体を振ってバスセンターへ。そこに前足を広げ右手に玉を抱き、龍頭はやや右前に向けていたのではなかろうか・・」(118ページ)
1673年に書かれた唐栄
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