8月21-25日まで鳩山理事長は訪中しました。主な目的は、鳩山理事長、幸夫人の母、橋本秀子さん(現在95才)が、75才頃に自費出版された本を、中国国際文化交流センターが北京外国語大学の協力の下、中国語に翻訳、出版をすることになり、その出版記念会に参加することと、河南省・登封市での嵩山フォーラムでの講演のためです。同センターは、日中国交正常化交渉における、田中角栄、周恩来会談の通訳を務めた林麗韞氏が顧問をされている民間団体です。
これに先立ち、21日、唐家璇元国務委員と中南海で会談をしました。最近、唐氏に会いに来る日本の議員は、それぞれの立場で11月のAPECでの首脳会談実現を強く希望しているとのことでしたが、同氏は、「大事なことは、表面化した問題と根本的な問題を相互的に解決すること」で、根本的な問題は、「相手を敵と見るか、友人と見るか」であり、「ボールは日本側にある」と言われました。
鳩山理事長も、「四つの政治文書」に書かれた両国の心を、日本が認識しているかどうかが重要だと話し、持論の友愛外交や東アジア共同体について、意見交換をしました。
翌日、北京外国語大学「日本学研究センター」を訪問、14万冊の日本語書籍を有する同図書館を見学し、『私の人生』刊行会に先立ち、鳩山理事長は、同大学から名誉教授の栄を授与されました。刊行会では、林顧問が最初にスピーチをされましたが、戦争体験者として「戦争は涙と苦しみで満たす。平和は喜びで満たす。」と言われ、文化交流を通じ、相互理解を進めることが日中両国の発展につながることを強調されました。理事長もスピーチの後、日本語を学ぶ大勢の学生から質問攻めに会いましたが、理事長は一つ一つ丁寧に答え、時々冗談を交えながら答えていました。
23日は新幹線で1億人与の人口を有する河南省・鄭州市まで移動、なお、陸路で少林寺の本山のある登封市に到着しました。
風光明媚で数々の名刹があるところですが、周りを囲む嵩山はガイドによると、何と36億年前にできた世界最古の山だそうで、富士山が8千万年ですからさすがに一同驚きました。
同フォーラムでは、世界中から文化関係の専門家が集まる中での講演でしたが、鳩山理事長は友愛を引用しながら、日中の文化の違いを例に出し話をし、会場から多くの賛同の拍手を頂きました。
25日は、多忙を極める李小林・中国対外友好協会会長とランチを取りながら、懇談をしました。習近平国家主席との近い関係から、とくに日本側から注目を集めている李会長ですが、日中関係の未来について、互に有意義な懇談ができました。(H)
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