Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……
UFC 194でジョセ・アルドをわずか13秒でKOしたコナー・マクレガーは、UFC194の大会後記者会見に姿を見せなかった。集まった記者たちが怪訝に思っていたところ、公式記者会見が終了した後に1人で登場、演壇に立って記者からの質問を受けつけた。マクレガーはリーボックのジャージではなく、自前のスーツ姿で、「成功イメージを思い描くこと」「自分の力を信じること」の重要性をとうとうと語った。
「人はいろいろなことを信じるが、そのことを他人に言わないことが多い。そうではなくて、成功をイメージして、そのことを勇気を出して口に出せば、『引き寄せの法則』が働いて、実際に信じたとおりのことが起きるんだ」
コナー・マクレガーのニックネームは「ノトリアス」(悪名高き人)であるが、もう1つ、とみによく使われるようになってきているニックネームがある。「ミスティック・マック」(神秘のマクレガー)がそれだ。試合がどのような展開を経て、どんな風に終わるのか、正確に予言をしてみせるからだ。
UFC178でのダスティン・ポワリエ戦の前、マクレガーは「しっかり覚えておいてくれ。試合結果は1R、KO決着だ」と予言した。試合は実際に1分46秒、マクレガーのKO勝ちに終わった。
UFC189大会前のマクレガーは、まずジョセ・アルドの欠場を予言した。それが現実のものになり、代役にチャド・メンデスが起用されると、今度はこう予言したのだった。「メンデスの身体が酸素を求めて悲鳴を上げはじめたら、ピンポイントの打撃をたたき込んでやる」
そしてUFC194大会前の記者会見でマクレガーは、またしても今回の試合展開を、アルド本人と記者がいる前で次のように語っていたのだ。
「さっきのステアダウンの時、ヤツの右腕がピクッと動いた。オレには見えた。ヤツは右をぶち込んでくるつもりなんだ。でもそれはヤツの終わりを意味する。右をぶち込んで来ても、オレはそこにはいない。オレはワナを張り、デッドスペースを作る。ヤツをそのデッドスペースに誘い込む。ヤツはいきなり危機に陥る」
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