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中井祐樹の「東奔西走日記」11月15日〜30日編

2015/12/02 10:00 投稿

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日本格闘技界の礎を築いたレジェンド、中井祐樹先生 が日常を綴る新連載! 今回は11月15日から30日までの東奔西走ぶりをお届けします!



11月15日 日曜日 晴れ ファイティングネクサス


 昼は息子たちと外食。たまにいいよね、安定の大戸屋。温そばとカツ重のセットをいつも頼んでしまう。当然五穀米に変更だ。
 長男は推理小説を持参。俺もそのぐらいのとき読んでたな。赤川次郎とか西村京太郎とかな。年頃だな。

 時間的には今日は比較的余裕アリ、新木場はファイティングネクサスに向かう。パラ東・大場慎之助は敗れるも良い経験をさせてもらった。地道に継続するプロモーション、とても有難い存在である。
 5分2ラウンド+延長1ラウンドは試合数を多くしなくてはならない事情から生まれた苦肉の策と見受けられるがなかなかナイスアイデアではある。積極性も誘発されるし。採用するプロモーションも増えてきた。
 全試合3ラウンド、さらにメインイベントやタイトル戦は5ラウンドという団体が生まれるのはいずれ必然だろうが現状はこれが程よいのだろう。
 ただ、いずれかが一票取ってのドローだと延長ラウンドをやってなお1・2ラウンド生かしての採点のほうがフェアな気もするが…。まあ、考え方次第だが。
 とにかくお世話になりました。


11月16日 月曜日 曇りのち雨 「仮面の告白」

 昼練。全編自由稽古。他競技畑の方と練習するのは楽しい、刺激的だ。
 そこでひとつ近況の告白を。なるべくその方のされている競技の方式での勝ちを目指して練習するのが現在の私のスタイルなのだがそれが技法的には自然ではないかもしれないよなー、とも最近は感じている。
 例えば柔術選手は現状、正直なところ他競技の人からすれば
「下から返すのとバックにまわるのが上手いだけだよね、でも俺らにとってはそれは負けじゃないし!」
と言われる可能性が高いと思うのだ。それに抗いたい、と。
 そこで僕はなるべく抑え込んでやり、そのあとサブミッションを決めてやりたいと意気込んでやるわけだが、実はバックにまわっていくほうが身体的に無理なく自然だったりするのだ。このあたりが試合と試合ではないスポーツの端的な違いなのだろう。少しだけ今の私は自分の美学のために無理をしている、とも言える。ま、しばらくさまようとでもするかな。

 夜クラスには90年代末の「パレストラ東京」の頃のメンバーさんが久しぶりに体験に来てくれて、手合わせした。嬉しいねー。また遊びに来てね!


11月17日 火曜日 晴れ 治療から町田。

 朝のBGMは吉田美奈子さん「スパングル」。現時点の最新オリジナルアルバムだ。それでも10年位前の作、今になって沁みてきたね。

 昼から鍼治療。そこそこ調子よいみたい。感謝、感謝。

 夜は町田クラスへ。今週末のK-1も気になりまくるご時世、チームドラゴン柔術アカデミーもざわざわ盛り上がってきましたよ

 帰りは腹減りすぎて吉野家牛丼寄っちゃいました。心の栄養ですな。キムチを付加するのが好きッス。ではでは。


11月18日 水曜日 晴れのち雨 ガッツポーズ考

 昼練、中村K太郎選手参加。しかし私はワサワサしてて結局稽古できず残念。Kちゃん、茶帯忘れていきましたよー。まあ、これによりまた来てくれるっつう事で。
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 少し前のゴング格闘技を読んでて、そこに柔道で勝ったあとのガッツポーズについて書いてあった。敗者に失礼じゃないか、とはよく言われることだが自制は可能なのかとか、そもそも過去の五輪メダリストたちは思い切りガッツポーズしているとか云々。
 特に感じ入ったのは試合前の気合いとか威圧的な仕草は是非を問われないのか、というところ。
 以前、選手の試合後の態度で問題が起きたことがあったが、私の考えはアマチュアなら当然ながら、プロは試合前の言動から何からすべてひっくるめて本人の仕事のうちだということ。それを思い出していた。今も考えは変わってはいない。
 

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