マーク・ハント壮絶人生、信じるか信じないかはアナタ次第の永島勝司衝撃告白など
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ここ最近、世間の注目を最も集めていたニュースと言えば? 格闘技好きとしてはロンダ・ラウジーの壮絶な失神KO負けと言いたいところですが、お茶の間の話題を独占したのは「侍ジャパン」「世界野球WBSCプレミア12」ではないでしょうか。プロ野球が地上波から姿を消して長らく経ちますが、ゴールデンタイムに放送が始まり、なんと試合が決着するまでの完全生中継。大会期間中は試合が押して連日放送時間が1時間以上延長されたものの、準決勝の対韓国戦の視聴率は驚異の25%超えを記録。さらに放送時間が重なったサッカー日本代表のW杯アジア二次予選よりも視聴率を獲ったというから、いかに世間の関心が高かったのかが伝わってきます。
大会の結果はと言うと、皆さんもご存知の通り日本は第3位。3位決定戦でメキシコにコールド勝ちして溜飲を下げましたが、準決勝では宿敵・韓国に9回に4点差をひっくり返されてまさかの大逆転負け。野次馬根性丸出しの私としては、敗因のきっかけになった継投策や松田の代打におかわり君の起用などの小久保采配に激しく「喝」を入れたいところですが、話の趣旨が変わってしまいそうなのでこの辺で舵を戻しておきましょう。
今回のプレミア12に限らず、この手の世界大会でよく言われるのは「日本の勝負弱さ」。あと一歩のところで勝ち切れなかったり、接戦で競り負けてしまったりすると、どこからともなく聞こえてきます。
柔道で言えば金メダルが確実視されていた小川直也がオリンピックで敗戦した時や、サッカー日本代表がランキング下位の国の泥臭い戦術に苦戦した時に必ず言われますが、果たしてこの定説?ジンクス?は総合格闘技にも当てはまるのか? 無性に気になってきました。
そこで今回の「MMAオレンジ色の手帖」は不定期でお届けしている「数字で見る格闘技」をフィーチャー。2014年~2015年に行われた試合の中から日本人選手VS外国人選手の対戦にスポットを当て、大会毎の傾向を探っていきたいと思います。題して「数字で見る格闘技~日本人は本当に国際戦に弱いのか!?~」。今宵も電波と充電の続く限り、よろしくお願いします。
まず最初に取り上げたいのはパンクラス。かつてはジョゼ・アルド、ラファエル・ドス・アンジョスという2人の現役UFC王者が若かりし頃に参戦していた事からもわかるように、外国人の適性やポテンシャルの高さを見定める目は今も昔も確かです。
一時は日本人同士のマッチメイク中心の時期はあったものの、酒井正和氏が代表を務めるようになってからは「世界標準」を掲げて外国人選手の起用が再び加速。2013年前後にはチーム・ノゲイラ、シーザーグレイシー、AKAなど、外国の名門チームと提携して対抗戦をスタート。2014年以降はもはや日常的に外国人選手が出場する国際的な大会へと変貌を遂げています。
そんなパンクラスで14~15年に組まれた国際戦の数は驚きの57試合!後述しますがこの試合数は今回集計した日本の中堅大会(DEEP、修斗・VTJ)の中でも群を抜いた数になっています。これこそ「世界標準」を具現化した数字と言えるでしょう。
肝心の戦績は日本の29勝25敗3分(ノーコンテスト含)。勝率は50%と辛うじて勝ち越しています。少し物足りないと思う方もいるかもしれませんが、参戦している外国人選手の厚みを考えたらむしろ大善戦ですよ。。。日本での知名度も高いたナム・ファン(タクミ、馬場勇気に勝利)に始まり、TUFで優勝したジョナサン・ブルッキンズ(石渡伸太郎に勝利)、UFCに出場経験のあるウィル“ザ キル”チョープ(稲葉聡に勝利)など、野球で言うところの「メジャー経験者」がウヨウヨ。これは簡単に勝てなくても致し方ないでしょう。
UFCファイトパスでの全世界配信の開始やハワイ大会の開催もあって、今後も外国人襲来の流れがさらに加速する可能性は十分。外国人とのハイレベルの試合が生で見たければパンクラスへGO…これ鉄則です。
そして、その外国人天国の中でもカギを握りそうな存在がジョシュ・バーネットの愛弟子ビクター・ヘンリーでしょう。所英男、上田将勝という日本人トップ選手を連破した実力派。パンクラスでも既に2勝を挙げ、12月には石渡伸太郎の持つバンタム級のベルトに挑戦する事が決定しています。既にフェザー級王座はアンディ・メインが手中に収めており、2つのベルトが海外に流出するかどうか瀬戸際の一戦。パンクラスの「国際戦」、「世界標準」を象徴する試合だけにどうかお見逃しなく!
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