かつてはPRIDEやDREAMの運営に携わり、格闘技界一の読書家として知られる笹原圭一氏がお送りする書評コーナー。今回取り上げる本は「江口寿史の正直日記/江口寿史」です!
久しぶりにケタ違いのズンドコに遭遇して、不謹慎にもワクワクしている笹原です。
久しぶりにケタ違いのズンドコに遭遇して、不謹慎にもワクワクしている笹原です。
何かって?決まってるじゃないですか、2,500億円かけて誕生する新国立競技場ですよ。
デザイン公募から決定、そして今に至るまで、「これぞズンドコ」と言える迷走ぶりに、「神戸ウィングスタジムア以来の超ド級のズンドコだ!」と、わたしのなかのズンドコ太皷が鳴り響いているわけです。
こういうズンドコのときに必ず見かける光景は、誰もが「俺はさわってねえですから」状態。責任を持って説明する人がいないという状況です。誰もが当事者なのに、全員が部外者みたいな顔をしている。
で、現状で一番槍玉に上がっているのは、スタジアムのデザインを決定した責任者、なんでんかんでんの元社長の川原氏。違った、世界的建築家の安藤忠雄氏です。顔が似てるから間違えそうになるので、みなさん注意しましょう。安藤忠雄は「マネーの虎」には出ていません。
確かに、ここまで巨額に膨れ上がる原因となったデザインが、どのような経緯で決定されたかを説明すべきかと思いますが、先日行われた説明会に安藤氏は当然のように欠席。安藤忠雄でググると、関連ワードに「欠席」「逃げた」「無責任」といった単語がズラズラ出てきて、ズンドコ感を覚えずにはいられません。
ここはちゃんと顔を出して「すいません。計画はゼロからやり直します。ノーマネーでフィニッシュです」とか言わない限りは、国民の怒りは収まらないでしょう。本人がどうしても無理ならば、代わりに川原社長でもいいや、この際。「替え玉でわたくしが説明します」とやれば、みんな「お、ラーメンだけに」と、笑って許してくれるはずです(許しません)。
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