Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム。今回はついに解禁か? ニューヨーク州MMA解禁法案について!





ニューヨーク州議会上院で324日、MMA解禁法案が賛成47票、反対14票の圧倒的多数で通過した。同法案が上院を通過したのはこれで6年連続である。このあと法案は下院で決議に付され、通過した場合には知事が署名して成立となる運びなのであるが、これまでMMA解禁法案は、毎回この段階で塩漬けの放置プレーに処され、州下院で決議にすら付されたことがない。


今年、ニューヨークへの期待がいつになく高まっているのは、塩漬けの張本人、下院議長のシェルドン・シルバー氏が今年初頭に汚職で議員を辞職したためである。代わって下院の新しい議長に就任したのは、多数派である民主党のカール・ヒースティ(Carl Heastie)氏。ヒースティ氏はかつてはMMA解禁法案の提案者でもあった人物であり、「個人的には」解禁に賛成であるとされる。下院民主党議員は427日に、MMA解禁法案を決議にかけるかどうかの事前協議を行ったとされるが、その内容や結果は伏せられている。UFCが主張する年間13,500万ドルの州内経済効果を支持する議員が多いとされる一方、反対派議員の中には、UFCの財務状況が悪化していることを受け、本当にそれほどの経済効果がニューヨーク州に落ちるのかを疑問視する向きがあるとされる。