3度目の網膜剥離を乗り越えて6月20日のUFCドイツ大会で復帰する川尻達也インタビュー。手術前のインタビュー(http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar575950)から半年……UFC参戦を自らの格闘技人生の最終コーナーを位置づける川ちゃんに1年ぶりの試合をどう捉えているのか。(聞き手/ジャン斉藤)
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http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/201504
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――川尻さんが試合から遠ざかってるあいだUFCでいろいろと動きがありました。とくにドーピング問題は大激震です。
――MMAの世界でも、アメリカやブラジルの選手は感覚が違うんですかね。
川尻 そうなんでしょうね。ボクらがリポビタンDを飲む感覚みたいなもんで(笑)。
――「元気がないから飲むか!」みたいな(笑)。
――ええと、どっちのシウバですかね(笑)。アンデウソンもあの大ケガから1年で復帰するとか信じがたかったわけですけど……。
川尻 大沢さんも同じケガして復帰までもっと時間がかかってますからね。ヴァンダレイ・シウバも検査に引っかかってますけど、発覚したのはたまたまじゃなくて、ずっとやってますよね?(笑)。
――PRIDEラスベガス大会のときの身体の萎み方はちょっとビックリしましたねぇ。アスレチックコミッションのチェックが入るとこうも違うのかなと……。
川尻 昔カミプロでヴァンダレイとインリン様の対談があったじゃないですか。そのときヴァンダレイは誰かのセコンドで来日してて試合はなかったんですけど。ヴァンダレイが服を脱いで上半身裸になったときの写真を見て驚きましたよ。オフのときとはいえ、弛んだオッサンの身体なんだって(笑)。
――“魔法”が解けてたんですかねぇ。
川尻 そういう中で戦うしかないんだなって覚悟はありましたけど。成長ホルモン剤みたいなものを使えば、いつもより練習はいっぱいできますし。
――やっぱり疲労回復の面が大きいんですね。
川尻 たとえば1日朝昼夜の3部練をやったら、回復するまでに1日2日は要しますけど、それが半日で回復できるならメチャクチャ強くなりますよ。何もやっていない日本人とはそういう積み重ねの差が出てるんだろうなって。大沢さんも言ってましたけど、そんな中でも日本人はよく闘ってきてますよね。ナチュラルの中でやったらUFCのチャンピオンになってたんじゃないかなって(笑)。
川尻 日本人でも誰かドーピングやってくれないかなって。俺も引退したらやってみたいですよ。ドーピングすればこんだけに違うんだ……って実感がないから。
――どれくらい効果が実感してみたい(笑)。
川尻 トレーナーの山田(武士)さんもメチャクチャ練習してるからやってくれないかなって(笑)。
――日本人で疑惑のある選手って聞いたことあります?
川尻 聞いたことないですけど。◯◯◯◯くらいじゃないですかね。
――MMAはもうやってないですけど、皆さんその選手の名前を挙げますね(笑)。
川尻 日本人でやる人はほとんどいないですけど、日本はできる環境にはありますからね。イベントもチェック機能がないじゃないですか。
――ちなみに川尻さんの復帰戦は、規制強化される前の6月なんですよね。新ルール導入は7月からで。
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