Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム。今回は「急激な減量」について!


UFCでも試合直前の失神者続出中!ステロイドとならぶ静かなる問題「急激な減量」への対策が始まる 

米国のMMAシーンではいま、ステロイドなどのパフォーマンス増強剤をめぐる動向が活発になっているが、選手の安全管理という面からもうひとつ、欠かすことができない問題に、いきすぎた減量がある。つい最近のUFCだけでも、UFC Fight Night 61(2015年2月22日)でTJウォルドバーガーが試合直前の減量中に失神、エレベーターの中で転倒し頭を打って試合をキャンセルしたほか、 UFC183(2015年1月31日)ではジミー・ヘティスが脱水症状で大会当日にバックステージで失神し試合がキャンセルになっている。

UFC183ではこのほか、ケルビン・ガステラムとジョン・リネカーが減量に大きく失敗、体重オーバーで罰金を支払ったうえ、体調不十分なまま試合を行なった。また、UFC177(2014年8月30日)ではTJディラショーへの雪辱とタイトル奪回を狙っていたヘナン・バラオンが風呂場で失神、転倒し頭を打って、チャンスを棒に振ったことは印象深い。