逆境ファイター所英男がアメリカの大手MMA団体ベラトールと契約! ベラトールといえば、アメリカの巨大複合メディア「バイアコム」を後ろ盾にして、世界最大のMMA団体UFCを追走中。最近首脳陣が入れ替わり、元ストライクフォース代表のスコット・コーカーが代表に就任。日本の格闘技界とも縁のあるコーカーということもあり(こちらの記事を参照)日本人選手獲得の可能性が取り沙汰されていたが、第一弾がジャパニーズMMAを代表する格闘家との契約となった。今回の所英男の契約の背景を当ブロマガではおなじみ、山本KIDや堀口恭司ら多くの日本人選手のマネジメントを務める石井史彦氏に語っていただいた。


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スコットは即決でした。「所英男ならすぐに契約しよう――!!」


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石井さん、このたびベラトールと電撃契約した所英男選手について聞かせてください。

石井 はい。所選手はですね、VTJで判定を巡っていろいろとあったじゃないですか。

――所選手サイドは判定結果を不服としてVTJから事実上の撤退をしましたね。

石井 あの頃、所選手は周りの人間を通してUFCに契約の提案をしていたそうなんですね。結局VTJで負けてしまってたことで目標を失ない。格闘技そのものへの愛情も失いかけていたようなんです。私はあるきっかけで所選手と会う機会があってやる気を出させるためにも「もう一度UFCを狙ってみよう!」ということで海外マネジメントをすることになったんです。それで9月のUFC日本大会までに1試合勝てば、契約の可能性はゼロではないと踏んだんですよ。

――ああ、9月のUFC日本大会出場を狙ってたんですね。