Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム。今回はプロレスネタでお届け! WWE入りしたKENTAの立ちはだかる3つの壁!


712日、WWE大阪大会のリング上で、ハルク・ホーガンとジミー・ハートに迎えられる形で、KENTA35)のWWE入りが正式発表された。

一昔前までは思いもつかないような、歴史上初めての、日本のメジャー団体エースのWWE移籍である。90年代にWWEは小橋建太に興味を示したこともあったが、小橋が実際にNOAHを蹴って海を渡るなど、メンタリティとしてあり得ることではなかった。

WWEにしても、これまでなら180パウンドの日本人選手の獲得に興味を示すはずもなかった。獣神サンダーライガーでさえ、WWEのレーダーにはかかることはなかった。しかしWWEでは来年にも日本でWWE Networkをスタートする予定であり、現在では日本人のトップスター選手を必要としている。

KENTAはさしあたっては、WWEのファーム団体NXTに所属することが発表されている。これに伴いCSチャンネルJ-Sportsでは、NXTの日本での放送開始を発表している。

WWEが前回、小柄な外国人選手をファンファーレで迎え入れた事例には、ミスティコ(WWE入団後のリングネームはシン・カラ)がある。WWEはメキシコで人気が高く、アメリカ国内にもメキシコ系の住民は多いため、メキシコのトップベビーフェイスの入団は、KENTA入団と比べても、よりビッグなニュースであった。しかし結果からいえば、WWEでのシン・カラ売り出しは失敗に終わった。そもそもCMLLとアメリカのプロレススタイルの差が大きかった上に、母国でセレブ的な存在であるシン・カラはエゴを棄てられずスタイルを合わせようとしなかったとされる。WWEも、シン・カラをいきなり本戦で起用し、移行期間を設けなかった。シン・カラがまるで英語を学ぼうとしなかったことも問題だったとされる。