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ROAD FCでの復帰戦に快勝した福田力インタビュー。日本格闘技界の練習環境、リリースの発端となったドーピング事件、地下格闘技などについて!

いまの日本って年間3万人くらい自殺するじゃないですか。格闘家で自殺したって話は聞かないですからね。そこはストレスがたまらない職業ではあると思いますけど(笑)。

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今回のROAD FCのキム・フィスン戦は見事TKOで勝利を飾りましたが、怪我明け復帰戦ということでいつもとは違う緊張感はありましたか?
福田 あんまりブランクどうこうは感じなかったですし、会場は韓国で対戦相手が相当気合いが入っていたのでこっちもその気になりましたね。韓国で試合するのは初めてだったですよ。セコンドでは何回か行ったことあるんですけど。
――どんな雰囲気だったんですか?
福田 とにかくお客さんも選手も熱い感じですね(笑)。
――最近は日韓関係が政治的によろしくないですけど、そういった構図もあったんですかね?
福田 いや、単純に格闘技というものに熱狂してたんだと思いますよ。だから面白かったですよね。会場自体はそんなに広くはなかったんですけど、お客さんはとにかく入っていて。自分はけっこう単純な性格なので、いままでやったことないのに試合前に円陣を組んだりするくらいの熱がありました(笑)。
――そんなに燃えましたか(笑)。いままで円陣を組んだことはなかったんですか?
福田 UFCはセコンドの数が限られてくるじゃないですか。今回はセコンドや関係者と団結してリングに向かえたんですよね。
――韓国MMAのレベルはどのように感じましたか?
福田 全体的にレベルが高くなってますよね。聞いたところによるといまの韓国はアマチュアをしっかりやってるみたいで、そこで潰し合いをして勝った選手が上がってくる感じなので。試合数をこなしてなくても強い選手はいるみたいです。試合前のアップ風景を見てもちゃんとしたコーチが教えてることがわかりますし、ただ仲間が集ってワイワイやってる感じではなかったのです。格闘技ができる環境がある程度、確立してるんだなって。
――福田選手がROADFCと契約したのは何が決め手となったんですか?
福田 向こうが自分との契約に積極的だったのと、今回は3試合契約でそのあいだも韓国以外なら試合をしてもオッケーだったからですね。じつはポーランドのKSWからも連絡が来てるんですよ。どうなるかはわからないですけど、いま交渉をしてるところです。
――KSWには桜井隆多さんが出場されてますが、ポーランドのMMAって想像つかないですね。
福田 自分もヨーロッパで試合をしたことないのでぜひやってみたいですよね。自分、初めての国で試合をするのが好きなんですよ(笑)。「うわあ、この国はこういうノリなのか!」って驚きがいろいろあるじゃないですか。