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RIZIN2月大会に出場する矢地祐介インタビュー!対戦相手が変更になったことで原稿が面白くなりました!(聞き手/ジャン斉藤)


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――
矢地選手は大晦日のずいぶん前から、ご自分のYouTubeで「大晦日の試合はあるのか」「相手は誰がいいか?」みたいに煽っていたので、試合がなかったうえに例のツイートでオチがついた感じが面白かったんですよ。

矢地 ハハハハハハ。それはよかったです。

――
あのツイート自体はめちゃくちゃ炎上してましたね。

矢地
 たしかに炎上しましたね(笑)。


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――
ボクがびっくりしたのは、てっきり自宅でお酒でも飲まれたうえでツイートしてるのかと思ったら……。

矢地
 いや、あれは会場でツイートしてたんですよね。

――
会場には行かれていたことも驚きでした。

矢地
 会場には行きたかったんですよね。RIZINから依頼されていたお仕事もあったし、本当にファン目線というか、やっぱりRIZINが楽しみだったので。会場に着いたばかりで、控室みたいなところで1人でモニターで見てたんですよ。ホントにヒマすぎてあのツイートを……。YUSHI選手と平本(丈)選手の試合もなんだかんだ楽しみしてたんですけどね。

――
2人ともキャラクターもありましたし。

矢地
 話題性がある選手が出るのも全然RIZINっぽくていいと思いますけど、「いやいや、キミたちはオープニングファイトなんだからその役割をまっとうしてよ」って。ちょっと物足らなかったところがありましたね。もっと歌舞伎町っぽい試合をしてほしかったっていうか(苦笑)。

――
ケンコバいわく「新宿区を煮詰めたような」試合ですね(笑)。

矢地
 派手な試合をやってほしかったところはありましたね。「なんで普通のMMAをやってるんだよ!」っていう。そこのがっかり感もあってツイートしたんですけど……ホント悪気なく悪口を言っちゃうタイプなんで(苦笑)。

――
何かに「物申す!」的なものではなかったんですね。そこには大晦日に出られなかった悔しさもあったんですかね?

矢地
 まあまあ多少あったと思いますけど。でも、あのときは佐賀の試合は決まってたんで、意外とそこは落ち着いてたんですけど……ホントなんなんですかね。思ったことをただただ言ってしまったっていう。ボクはそんなにツイートしないほうなんですけど、定期的に燃えますね(笑)。

――
ハハハハハハ! しかも炎上させようと思ってないのに。

矢地
 そうなんですよ。なんかつぶやくと燃えちゃって。ツイッターは発信するだけのツールだと思ってるんで、そこで対話しようという気はなくて。で、発信したらみんなにいろいろと言われて「え?」って驚いて確認したら、すごいことになってて「マジか、ごめんなさい!」って(笑)。

――
そこであえて釈明もせず。

矢地
 まあ、そこは本当に思ったことですから。みんなの反応も(賛同と批判が)半分半分ぐらいだったのかな。ただ野暮だったなって(笑)。

――
ハハハハハハ!

矢地
 「わざわざ言わなくていいよ」「みんなわかってるよ」ってたしかにそうだなって思いました。

――
これで矢地選手の試合を見る目が違ってくると思ってるんですけど。ハードルが上がったプレッシャーはあるのかなっていう。

矢地
 いやまあ、そこはとくに。それこそボクはもう10年以上、真面目に真摯に格闘技に向き合ってやってきてますし。もちろん格闘技を盛り上げたいですし、みんなが喜んでもらえる試合をしたいですけど。自分が提供するものに対して自信は持ってるんで。だからべつにのハードルが上がっちゃったなとかは思ってないですね。
――いまって話題性や再生数がクローズアップされる時代ですけど、たとえば渋い組み合わせだった扇久保博正vsジョン・ドットソンの攻防に会場はめちゃくちゃ湧いてましたよね。

矢地 すごい試合でしたし、盛り上がってましたよね。やっぱり会場まで見に来る人は格闘技の面白さをわかってる人が多いんでしょうね。だからボクはボクのできるMMAをしっかり見せようと思ってますね。

――
今回のキム・ギョンピョ戦はいつぐらいに決まったんですか?

矢地
 なんだかんだ12月頭には決まってたんじゃないですかね。(キム・ギョンピョが出場した11月の)アゼルバイジャン大会が終わって、そこからRIZINのほうでいろいろカードを考えてからなので。なんとか決まって「あー、よかった、よかった」っていう。

――
大晦日に出る・出られないよりも、2023年は1試合しかできなかったことのほうがきつかったんですかね。

矢地
 ああ、そこですねぇ。ボク、年1はキャリア初ですよ。もうプロになってどのくらい経つんですかね。19歳ぐらいでデビューしたから、もう13~14年ですかね。年1試合は初めての経験でしたね。

――
それなりにキャリアが長くなると計画的な年1はありえますけど、矢地選手の場合は試合がしたいのに、できなかったと。

矢地
 ボクはまだまだ元気で試合したい盛りなんで。試したいこともいろいろある中で、やっぱり1試合しかできなかったのは本当にもどかしかったです。そもそもボク自身がちょっと求められてない部分もあるかもしれないですけど……。

――
ライト級は選手が限られているから、それもあってなかなか試合が組まれづらいところもあったり。

矢地
 そこもあるんじゃないですか。やっぱり格闘技って2人で作り上げるものですし、それにただカードを組めばいいわけでもないですよね。やっぱりみんなが面白そうだなと思うカードをRIZINさんが組まないといけないわけで。そういう中でなかなか調整がつかなかったんじゃないですかね。

――
いまのRIZINでいえば、今回のキム・ギョンピョ戦はかなり理想のカードですよね。


インタビューの途中ですがジャン斉藤です! この記事を掲載直前に対戦相手のキム・ギョンピョが怪我欠場! カードが白川陸斗に変更になりました。いったいどんな思いでキム・ギョンピョ戦を語っていたのか。こうなったことで結果的にインタビューが面白くなりました……


矢地
 ですし、ボクがずっとやりたかった選手だったんで。それこそ6月の試合が終わってから「キム・ギョンピョ選手とやりたいです」ってRIZINにリクエストをしてたんです。なかなか調整がつかなくて、違う選手とのオファーが来たり。その試合もなんだかんだで決まらなかったんですけど。

――その「違う選手」とは日本人ですか?

矢地
 そうですね。

――矢地選手は日本人対決はあまり気乗りではないんですよね。

矢地
 うん、ないですねぇ。

――
この気乗りのなさ、活字で伝えづらい(笑)。


・キム・ギョンピョ戦の熱い想い
・「嫌な仕事」をしなきゃいけない位置
・木村ミノルのアレはわかっていた
・フェザー級はもう無理
・「Road toUFC」エントリーの理由
・所属ジムを持たないメリット・デメリット……まだまだ続く
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