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名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落

2021/04/21 18:00 投稿

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アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落す!




その事件は先日、アメリカ・フロリダ州タンパで行なわれていた“裏レッスルマニア”のインディー団体の試合会場で起きた。

会場の外で、大男同士の怒声が飛ぶ。

「お前が来るようなところじゃねぇんだ! わかったら出ていけ!!」

「チケット持ってるんだぜ。入ったっていいじゃねぇか」

「会場には入れさせねぇ! またぐなよ絶対に! このクソ野郎がっ!」

4月9日(現地時間)、ICWノーホールズバードが開催していたケージマッチトーナメント「Pit Fighter X:Battle Of The Tough Guys」の試合途中、派手な格好をした男が会場に入ってきた。誰が見ても堅気には見えぬ独特の格好、マスクも着用せず、彼女同伴。我がもの顔で席に着席したのは、プロレス界きっての名門一家ハート・ファミリーの問題児、“切れたナイフ”ことテディ・ハートであった。

ICWオーナーのダニー・デマントは、招かれざる客テディ・ハートの姿を見つけるや、すぐさま会場からの退去を命じる。会場から渋々と抜け出たテディ・ハートらに向かって、団体のエース、ジョン・ウェイン・マードックが、冒頭の言葉で罵ったため、険悪な雰囲気となる。マードックのかたわらには、腕っぷしに自信のある屈強なジャスティン・カイルが付き、もしものときに備えて臨戦態勢を取っている。

さいわいにして最悪の事態は起こらなかったものの、一時は会場内外は凍りついたような空気で覆われた。テディ・ハートは、この前日にも、従兄弟のデイビー・ボーイ・スミス・ジュニアが参戦するGCWの「ブラッドスポート」大会を訪れており、その際もマスクなしで客席で観戦している姿がSNSで晒され、批判を受けていた。

なぜ由緒あるハート・ファミリーの一員でもあり、プロレスラーとしての輝かしい実績もあるテディ・ハートが会場出入り禁止を言い渡されたのか。

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