郷野聡寛が、MMA復帰を果たすことになった。4月26日のDEEP・TDCホール大会。階級をライトからウェルターに戻し、奥野“轟天”泰舗と対戦する。
 彼がMMA引退を表明したのは昨年5月。ベラトールでライト級王者マイケル・チャンドラーに敗れた直後のことだ。会見場の記者、関係者から拍手を贈られ「魂が成仏できた」と語っていた郷野。その後、立ち技の試合を数戦して“余生”を送るはずだった。
 だが、そう簡単に結果は出ない。シュートボクシングに参戦すると、初戦こそ判定勝ちしたもののボーウィー・ソーウドムソン、鈴木悟に連続KO負け。ボーウィー戦では計量オーバーもあった。総合も含めて、郷野はライト級では満足な結果を残せていない。
「11月のシュートボクシングで負けて、どうしたらいいかわからなくなってて。70kgだとさすがないコンディションが作れないから、記念受験的に72.5kgでボクシングの試合をやろうかな、と。総合に戻る気はさらさらなかった」
 そんな郷野に総合復帰を呼びかけたのが、GRABAKA時代からの盟友であり、16日の公開練習でもスパーリング・パートナーを務めた三崎和雄だった。