現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏。今回のテーマは那須川天心vs武尊を解説します!
――鈴木さん、あけましておめでとうございます!さっそくですが、那須川天心vs武尊が実現に向けて動き出しました。
――「対戦」というゴールは決まっていて、あとは細かい調整をしながらそのゴールを目指していく感じみたいですね。
鈴木 なるほど。正直もう対戦はなくなったのかな……と思っていたし、ここで戦うってのは本当にパッキャオvsメイウェザーじゃないですけど、一番の旬にできなかったのかなと。
――天心vs武尊はギリギリ間に合った印象がありますけど?
鈴木 ボクは契約体重が大きいポイントになると思うんですね。那須川選手のベスト体重はおそらく55キロくらいですよね、今現在。武尊選手は現在60キロ。そこをどう調整するのかというのが一番のネックで。
――現在のベスト体重で5キロ差近くある。たしかに難しいですね……。
鈴木 この先のことを考えると天心選手はボクシング転向を見据えていますよね。ボクシングでは55キロではなく下の階級に落とすんじゃないかと。バンタム(52.163 - 53.524キロ)、もしかしてスーパーフライ級(52.163 – 53.524)まで落とすことを視野に入れてると思うんですよね。 タイのムエタイ選手がボクシングに転向するときは2階級くらい落としているんです。
――それはどういう理由があるんですか?
鈴木 当然練習方法も変わってきますし、ボクシングではキックボクシングやムエタイのときと比べて足の太さってそこまで必要じゃないんですね。蹴ることはなくなるし、蹴るときにグッと踏ん張る力よりも、ボクシングではスピードの速さを求められますから。蹴って殴っての打たれ強さよりもスピードのために軽量化していくことが重要なんです。
――契約体重でいえば、5年前に那須川選手が対戦要求したときは武尊選手がAサイドでしたけど、現在は立場が逆転しちゃってますよね。
鈴木 武尊選手は那須川選手ともの凄く戦いたいと思うんですよ。だからどこまで体重を合わせてくるのかなと。もともと武尊選手は55キロでしたけど、57キロに上げて、そこからまた60キロに上げて現在に至ってますよね。武尊選手が60キロに上げた時点でボクはもう天心vs武尊は実現しないのかなって思ったんですよね。
鈴木 那須川選手は60キロは厳しいので、お互いにフェザーのときのタイミングがベストだったのかなと。先ほど一番の旬ではないと言ったのはそういうことなんです。
――なるほど。那須川選手は今回大晦日のクマンドーイ戦は57キロ契約でした。
――「完全体・那須川天心!」という凄まじさでしたねぇ。
鈴木 那須川選手本人も動きはよかったと言ってたんですよね。これはあくまでボクの考えなんですけど、那須川選手にはこの先の大きな夢が待っているので、こういう言い方はあれですが、そこは邪魔しちゃいけないと思うんですよね。もちろん武尊選手との試合もみんなの夢ではあるんですけど。この先のボクシング転向を見据えたときに、ここで体重を上げる作業っていうのは……。
――あんまり無理をさせたくないと。
鈴木 そうですね。だからこの体重差というのが凄くネックになってくるのかなって。世紀の一戦をやるのであれば歩み寄らないといけないんですけど。
――鈴木さんの考える理想的な契約体重は何キロですか?
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コメント
那須川天心に勝って欲しい
堀口恭司と朝倉海の3戦目はノーサンキュー
もういいです
朝倉海はUFCとか言ってるなら行けばいい
UFCで昇侍や扇久保レベルの選手とだけ
試合組まれればUFC王者になれますよ
マネルケイプのような強豪と試合を組まれたら
100パーセント負けるけどね
扇久保はUFCのTUFの準優勝者で彼に負けた選手もUFCに出ています。
扇久保は試合がつまらないから契約出来なかったけど実力者ですよ、寝技に穴のあるケイプに勝てる可能性はあったでしょう。
ケイプは佐々木に完封されたりで彼こそUFCでは無理かと。
まあその佐々木もUFCで5分の戦績でランク13位まで行きましたから、佐々木をKOした海は王者は無理でもUFCでもそこそこやれるかもしれませんよ。