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この記事は朝倉未来vs斎藤裕語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)




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・平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」

・シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー


・アントニオ猪木の「環状線理論」から見るRIZIN大晦日

こんばんは、ジャン斉藤です。いやあ、やっぱり味噌汁は、おいしいですね。朝からコーンポタージュなんかも飲みますけど、やっぱり日本人は味噌汁です。それは格闘技も同じで、日本人好みのものがあって。RIZINは日本人に合うんですよ。ご飯と味噌汁、納豆、鮭ね。 松屋の朝食定食じゃじゃないかって話なんですけど。

松屋の朝定にしては、RIZINのPPV5000円は高いという声もありますね。でも、UFCのナンバーシリーズもメインカードで4〜5つぐらいで、それなりのお値段もするし、パンクラスやDEEPのPPVもそこそこの値段ですし。前にも言いましたけど、川田利明のオンライントークショーは3000円ですからね(笑)。 RIZINは煽りV込みの値段って考えたら高くはないとは思うんですけど。宗教をからめた朝倉未来vs斎藤裕の煽りVも素晴らしかったです。あの映像の中で朝倉未来のグスタボ戦のヘッドバットシーンが入ってるのは、信者は“踏み絵”としてどう捉えるか、アンチは魔女狩りの証拠として歓喜するのか、という意味合いもあるんじゃないかと感じました。物語の提示として完成度が高い。

その朝倉未来vs斎藤裕を語りたいと思います。タイトルはですね、「修斗世界フェザー級王者・斎藤裕、2010年代修斗体現者の朝倉未来を勝つ」と。なんだこのタイトルは?どうして朝倉未来が修斗体現者なのか?

今回の試合は斎藤選手のマイクアピールによって流れが作られていきました。未来選手との試合を「タイミングがあえば」とスカしたことで逆に機運が高まっていった。斎藤選手があまり煽らなかったことで口の悪いファンは「プロ意識がない」とか言いますけど、煽らないことが煽ってるわけですよ。だって、そうやって斎藤裕に対してヒートしているファンもいるわけですから。

このカードは地上波ゴールデンでやらないからこそ味わい深かったといえます。それはケレン味のない世界になったからです。これがもし地上波だったとしたら、もっとポップに感じていたと思うんですよ。人気YouTuber朝倉未来をフィーチャーすることで、ここまで硬派な雰囲気になってなかったかもしれない。

この2人に共通してるのは地上波に拘らない姿勢があったことですね。その理由は異なるんですが、未来選手は100万人以上の登録者を誇るYouTubeというメディアを持っている。RIZINでも地上波で大々的に扱われたのは去年の大晦日くらいで。日本格闘技史上、地上波の力なくしてあそこまで登りつめたスターは、極真空手の始祖・大山倍達以来ですよ。力道山から始まって、世間に名が届くスターたちは地上波の後押しを受けています。

大山倍達の場合は劇画やアニメとのメディアミックスによって、あのキャラクターが浸透していった。現代風にいうと梶原一騎という人気ユーチューバーとコラボすることで幻想が膨れていったんですけどね(笑)。

そして斎藤選手は地上波どうのこうの関係なく強い選手と戦えるチャンスがあるならやると。普通の格闘家だったら、このカードなら大晦日の地上波で試合を流したいじゃないですか。「ゴールデンタイムで流してよバラちゃん〜」ってゴネてもおかしくない(笑)。

ポップにならなかったことで秘密の決闘感が出ましたよね。 地上波がダメだという話はないですよ。たとえば皇治選手の試合なんかは地上波だからこそ映えるわけですし。
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