大晦日前なのにクライマックス!RIZIN初代フェザー級王座決定戦として朝倉未来戦に臨む斎藤裕インタビュー!
――斎藤選手! いきなり変な質問から入っていいですか。斎藤選手の恋愛観なんですけど。
斎藤 えっ、恋愛観?(笑)。いいですけど。
――誰か好きな人がいた場合は待つタイプなのか、特攻するタイプなのか。
斎藤 あー、えっと……逃したくないと思ったら自分から行きますね。ハハハハハ。ま、あまりそういうケースはないですけどね(笑)。この人を逃したら、あとに残りそうだなと思ったら玉砕覚悟で……。
――いままで「逃したくない!」と思ったファイターはいたんですか?
斎藤 うーん、あんまりいないかなあ。その目標を倒したら終わっちゃいますからね。負け続けてダメだったらやめるしかないよねっていうふうに思ってますけど、 試合に勝っていけば、強い相手と戦えるだろうし、自分も強くなるだろうし。そこで新しい景色が見えてストーリーが続いていくかもしれないですよね。 誰か追いかけて戦うとなると、その選手を倒したら終わっちゃいますからね。
――今回対戦が決まった朝倉未来選手にはどういう思いがあるのかなと。いろいろとあった2カ月間の中で“待った”ところもあるわけじゃないですか。
――11月の対戦は外野からすると急遽実現された感がありまして。
斎藤 そう見えるかもしれないですね。この試合でいうと、機を逃すと、ちょっと機会がなくなるのかなと思って。やるんだったら、このタイミングなのかあとは思いました。この試合って自分から望んでもやれるもんじゃなかったり、いろんなことに左右されると思うので。大晦日になったら、また違う話になってるかもしれないですし。それがRIZINなのかなと(笑)。
――ハハハハハハハ。大晦日なりの選択肢が増えるかもしれないですね。
斎藤 うまくは言えないですけど、こういう流れができたら、やったほうがいいよねって思いますね。今回は向こうがボクを選んでくれたと思ってるので。
――主導権は朝倉選手にあると。
斎藤 向こうはある程度、選べる立場だと思うんですよ。やっぱりRIZINで7連勝してるんで、こっちは1勝なので……ってことですよね。この選手と戦うと言える立場だと思うんですけど。今回は向こうがボクを選んで、こっちはこのタイミングしかないかなってことで思惑が一致したというところじゃないですかね
――斎藤選手は振り回されたくないっていうスタンスだけど、という。
斎藤 RIZINで王座戦を争うというところでは仕方ないですね。自分が4連勝5連勝していたなら話はちょっと違うと思うんですけど。 この現状では仕方ないなと。
――冷静ですね。
斎藤 そうですか(笑)。どうなんでしょう。
――だと思いますけど(笑)。斎藤選手としては大晦日の考えはなかったんですか?
斎藤 それがベストだとは思っていたんですけど、9月から大晦日まで3ヵ月間あるので「そのあいだに何があってもおかしくないね」という話はしてて。それがRIZINなので(笑)。
――ハハハハハハハ!
斎藤 そういう気持ちではいました。大晦日に海外勢が入ってこれるかどうかで、また状況も違ってきますし。 8月に参戦してからいろいろあったのでボクはなんでも来いの状況ですね(笑)。あとはやるだけです。
斎藤 はい、そういう話は聞いてました。
――仙台でやる場合はRIZINのスピンオフ的なイベントになると聞いてたんですけど。仙台大会のオファーはあったんですか?
斎藤 具体的な話はなかったです。仙台大会の話は聞いてましたけど、そこでは試合はないと。
――大阪城ホールのビッグマッチだからこそこの朝倉未来戦ということですね。
斎藤 RIZINさんとは逐一連絡は取り合っていたので、そのあと大阪城ホールで大会があると聞いたときに「もしかしたら、これはあるんだろうな」と思いました。
―― オファーは即答だったんですか?
斎藤 即答ですね。
――この試合が決まった背景にはリング外での両者の因縁が雪だるま式に膨れ上がっていったことがあったと思ってまして。斎藤選手の「タイミングが合えば」というマイクもそうですし、9月大会でもこの試合がギリギリまで調整されていたと榊原(信行)さんは明かしてましたね。
斎藤 オファーがあったので「できます」と。驚きもありましたよね。2戦目でタイトルマッチができるのは幸運だったので。
――榊原さんいわく朝倉選手も同意していましたけど、最終調整がつかず9月大会は流れたということですね。
斎藤 結果的にですね。
――8月に試合があったばかりなので、斎藤選手があまり乗り気じゃなかったのかなという憶測も流れて。
斎藤 進んでいる話もあったので、何がどうこうとは自分からは言えないですよね。朝倉選手は何かツイートしてましたけど。あれも他人から送られてきたんですよね(笑)。でも、あの時点でも何がどうなるかのかわからなかったので。
――いまって選手がSNSなんかで交渉の内幕を明かすことが多いじゃないですか。
斎藤 それもやり方のひとつなのかもしれないですけどね。
――そこはグッとガマンするというか。
斎藤 ガマン強いというか言えないですよね、その状況では。 そういうものも見せちゃいけないんですよ、もう“試合”は始まってるので。
――ああ、なるほど。
斎藤 勝負はミスしちゃいけないです。墓穴を掘るのが一番ダメなパターンですからね。
――そこで手の内を明かすことはしたくない。「タイミング合えば」のマイクのときから相手のペースに乗りたくないというか、振り回されたくないという姿勢は常にあるという。
斎藤 そうですね。彼が何を考えてるかもよくわからないので、そこはボクが考えても仕方ないとは思うんですけど。それより格闘技は勝たないと意味がないですからね、 そこは考えるところではないですよね。
――発想が凄くシンプルですね。
斎藤 ああいうやり方を彼はやってますから、自分をよく見せるというか。それはやり方のひとつだとは思いますけど。
――おふたりが出席した記者会見では朝倉選手から刺激的な言葉が飛び出しましたね。「競った相手ではない」と。
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コメント
コメントを書く(ID:65365292)
この試合がますます楽しみになるインタビューでした。等身大!でみてますね、斎藤選手は。
(ID:98464814)
斎藤選手に同意です
(ID:62145322)
秋田出身と知って俄然好きになった選手。
未来も好きだし本当に楽しみ‼︎