Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはUFC244直前! ネイト・ディアスとホルヘ・マスビダル、それぞれの遅咲きの花です!!


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格闘技の殿堂マジソン・スクエア・ガーデンで日本時間11月3日(日)に開催される、UFCの500回目の記念イベント、UFC 244。そのメインイベントで行われるネイト・ディアス対ホルヘ・マスビダルの一戦は、いろいろな意味で興味の尽きないマッチアップとなっている。

もちろん、当代一の喧嘩(けんか)屋対決は激しくて楽しい試合になるだろう。我々は単純に、雑事を忘れて楽しみ、明日への活力を養えばいいわけではある。

加えて、UFC正王者になったことのない”東西のギャングスター”が、虚構のベルト”BMFタイトル”を賭けて戦い、それが本物のタイトルマッチに勝るとも劣らない話題を呼んでいることもすばらしい。

また先週、薬物検査結果をめぐってディアスがUSADAとの舞台裏を暴露した上で、いったんは欠場を発表するという衝撃波が流れたことで、良くも悪くも試合への関心はいっそう高まっている。

しかも、この試合の勝者がどうやらコナー・マクレガーとの対戦にコマを進めることになるのではないかとのウワサも報道され始めている。マクレガー本人が今週ニューヨークでUFC側と次の試合についての交渉を持つとの報道もある。

ただ古いファイトファンにとっては、これまでのキャリアで必ずしも順風満帆だったとはいえないこの2人の大ベテランがここに来て大ブレイクし、MSG大会のメインを張るということにも、どこかおとぎ話のような味わい深さを感じる。

ディアスのプロデビューは2004年のこと。その後15年間でのプロ戦績は20勝11敗となっている。他方のマスビダルはデビューが2003年、以降16年間で34勝13敗を積み上げている。共に最近5試合では3勝2敗だ。むろん立派な成績なのだが、余人を持って代え難いとまではいえない。そんな2人が、余人を持って代え難い舞台に立つのは、戦績よりもむしろ、逆境を経た者だけが持つ人間力のなせる業にも見えるところが非常に心地よいのだ。

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