多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは「佐々木憂流迦骨折の治療代は誰が払うの?」です!!(ニコ生配信されたものを編集したものです)


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――
シュウさん! 今月もいろいろとお話を聞かせてください。

シュウ はい、よろしくお願いします。

――
まず知りたいのは、シュウさんがマネジメントとしている佐々木憂流迦選手が朝倉海戦で負ったアゴの骨折についてです。

シュウ
 ああ、そうですよね。彼もツイッターでいろいろと情報を発信しているので、皆さんもご存知だと思いますが、一応退院しまして2週間後ぐらいにはアゴを固定している金具も外せるということです。そこから身体づくりをする流れだと思うんですが、じつはもう1回、6ヵ月後に鉄板を抜くための手術をしないといけないんですよね。そして最近になってわかったのは、神経が切れぐあいが重度だと、それをつなげる手術をしないといけないかも……という状態なんです。ですから、いまから半年ぐらいはどうなるか治療と様子見です。

――
半年となるとけっこう空きますね。

シュウ
 はい。保険の関係もあってアメリカに戻って手術することができないので、6ヵ月間は日本にいて、手術が終わってからアメリカに戻ってくるという感じになると思います。

――
じゃあ、ずっと日本にいるわけですか。

シュウ
 というのも、アメリカに戻ってもやれることは少ないんですよ。手術のためにまた日本に行くとなると、かなりお金もかかりますからね。日本での生活でそんなに費用がかからないのであれば、まあ日本でやれることはやってという感じです。でも、これで彼の人生設計もちょっと狂ったと思いますね。

――
スポーツ選手はみんなそうですけど、ケガで収入がないというのは起こりうる話ですもんねえ。

シュウ
 普通に考えて6ヵ月後に鉄板を抜くと、練習できるのはその1~2週間後ぐらい。そこから試合するとしても、準備期間が必要なので9ヵ月は空くんですよね。これ、普通のサラリーマンの感覚でいうと、12ヵ月のうち9ヵ月はサラリーが入ってこないということですからもう大事件ですよ。普通に家庭を持っているパパだったらなおさら。

――
しかも、9ヵ月後にすぐ試合があるかどうかもわからないですよねえ。

シュウ
 だから、とりあえずはニューヨークの賃貸のアパートを解約して、荷物はボクのところで預かれるのであれば預かって、必要なものは日本に送ってという。ウチに住んでいる魅津希ちゃんが手となり足となって、中古屋さんに家具を売りにいったりしていますよ。

――
皿洗いまで弟の井上直樹選手に任せる、あの魅津希選手がそこまで!(笑)。

シュウ
 来週あたり発表になると思いますが、直樹くんはそろそろ試合が決まりそうなので、それに向けて練習が忙しいんです(12月のDEEP大田区大会2出場)。一方の魅津希ちゃんはリハビリ中なので、ちょっと時間があるんですよね。

――
内部事情を聞くのも下世話なんですが、たとえばケガをしたときに保険会社や団体から治療費は出たりするんですか?

シュウ
 基本的には、RIZINさんも含めたメジャー団体は、試合で負ったケガに関しては負担してくれますね。団体が保険に入っているのかどうかはわからないですけど、UFCでもベラトールでもONEでも、試合でのケガは100%提供してくれますよ。ただ、大きな違いは、UFCだけは試合のケガだけでなく、練習中のケガに関しても制度が適応されるということなんですよ。

――
医療費がバカ高いアメリカでそんな制度を適応してくれるって凄いですよね。

シュウ
 凄いです。UFCをほかの団体と比較するときに、ちょっとみんな忘れがちなんですけど、やっぱり保険はデカいんですよ。プラス、だいたい選手というのは練習中にケガをしますからね。さっきリハビリ中だといった魅津希ちゃんも先日の試合のあとに首を手術しまして。右手の小指が痺れるということだったんですけど、これもUFCの保険が100%適応されました。

朝倉海vs佐々木憂流迦はプランB……プランAは朝倉海vs◯◯だった!? 気になる8000字の続きは……

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