多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマはInvictaのワンデートーナメントなど、MMA情報を9000字で語ります!(ニコ生配信されたものを編集したものです)



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――
シュウさん、今回もMMA界のさまざまな話題について聞かせてください!

シュウ はい、よろしくお願いします!

――
まずは、シュウさんがマネジメントする魅津希選手も参加するInvictaのワンデートーナメントです。ストロー級で8人トーナメントを行なうということですが、各試合で試合時間がバラバラだったり、ちょっと変則的なルールだなあという印象なんですよね。

シュウ
 今回のトーナメントは1回戦と準決勝が5分1ラウンド、そして決勝だけが5分3ラウンドということですからね。これはなぜかというと、要はコミッションからOKを取るためなんですよ。大会側は「マックスでも、1人5分5ラウンドしかしないよ」と。

――
ああ、そういう理由なんですね。

シュウ
 しかも、どの試合も必ず30分以上の間隔を開けて、試合後はそのたびにメディカルチェックをしないといけないと。そんな条件をクリアして開催される感じですね。でも、なぜそうまでしてInvictaはワンデートーナメントをやるのか。それは、現チャンピオンのヴィルナ・ジャンディローバーに対して、どの選手も対戦を嫌がっているからなんですよねえ。

――
強すぎて誰も戦いたくないということですか(笑)。

シュウ
 そうなんです。じつは、ボクはジャンディローバーのマネジメントもさせてもらっているんですけど、どの選手も「強すぎる」という言い方はしないんですが、「あと1試合ぐらい挟みたいなあ~」というようなことを言ってみんな断るんですよ。

――
つまりは倦厭されていると。

シュウ
 なので、ボクもジャンディローバーにはいっそのことUFCに行ってほしいと思っているんです。ただ、あれだけ実力はあるんですけど「試合が面白くない」とか「ルックス的に、ボクらが求めているものじゃない」というような理由でUFCもなかなか取ってくれないんですよねえ。

――
もしかしたらUFCからオファーが来るかもしれない選手からすれば、ジャンディローバーと無駄な試合はしたくないということですね。

シュウ
 そういうことです。今回のInvictaのワンデートーナメント優勝者は基本的にはジャンディローバーへの挑戦権をもらえるんですけども、そこでUFCからオファーが来たら絶対にUFCに行きますよねえ。

――
挑戦するよりUFCですよね。

シュウ
 でも、Invictaとしては新しいスターを作りたいという狙いもあるじゃないですか。だから、UFCが優勝者と契約しなかった場合は、単純にジャンジローバーの挑戦者を作れるということなので、一石二鳥なんですよね。ただUFCにトーナメント優勝者を持っていかれたらどうなるのか?という問題は残りますが。

――優勝しても挑戦権を放棄するかもしれない(笑)。

シュウ
 で、じつは、このトーナメントは3月に予定されていて、その後に4月の頭に日程がズレたかたちなんですけど、魅津希選手のケガが治らないので「5月に入らないと出場は難しい」と言ったら、魅津希ちゃんを軸に日程を動かしてくれたんですよね。ですから、どうしても魅津希ちゃんに入ってほしかったというのもあったみたいです。

――
そのぐらい魅津希選手は今回のキーパーソンなんですね。

シュウ 発表されていないからまだ詳しくは言えないんですけど、じつはけっこう優勝賞金もいいんですよ。なので、魅津希ちゃんは凄く燃えているんです。ボクも冗談で「オマエは金の亡者だ!」なんて冷やかしたりしているんですけど(笑)。

――
それは賞金の額が気になりますねえ。しかし、日本以外でこういうワンデートーナメントが行なわれるのは珍しいですね。

シュウ
 なかなかないです。だから、UFCファイトパスも珍しくプッシュしてコマーシャルをガンガン流しているんですよ。新しい試みとして、アメリカではかなり注目されていますね。


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