Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは米インディプロレスの記念碑的祭典『ALL IN』で起きたことです!
2017年にTwitterでレスリングオブザーバーのデイブ・メルツァー記者が、「アメリカでインディが1万人を動員するのは無理」とつぶやいたことをきっかけに、それなら挑戦してやろうじゃないかとコーディとヤングバックスが動き始めたことが、この大会開催の契機となったとされる。
会場としては、当初は新日本プロレスもイベントを開催したサンフランシスコのカウパレスが検討されていた。賃料の安さが魅力だったが、ストリーミング中継のための施設が備わっていなかったことがネックだった。結果的に会場となったシカゴのシアーズセンターは、All InのスポンサーであるPro Wrestling Tees社近隣であることから、グッズ搬入に便利だったことが決め手となったのだという。
10,541枚の前売り券が発売後29分間で売り切れる大ヒット興行だった。その後の追加販売分をあわせて、当日の入場者数は11,263人。ゲート収入は458,525ドル。チケット購入者の実に75%が州外在住者であったことから、アメリカのイベント史上、最も多くの人が遠征して集結したイベントでもあったとされる。チケットの平均価格は43ドルで、転売市場では200ドルを超える価格で取引されていた。グッズは開場後30分で完売、FITE.tvで放送されたPPVの販売件数は2万件程度と見られる。
テレビ中継が全くない中、YouTubeによるプロモーションだけで1万枚を売り切ったプロモーションはこれまでに存在しなかった。
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